国内ITアウトソーシング市場は“条件付き安定成長”

2006/3/24

 IDC Japanは3月23日、国内のITアウトソーシング市場が、2005年から2010年まで年平均で6.2パーセント成長するとの見通しを発表した。

 同社が発表したレポート、「国内ITアウトソーシング市場2005年の推定と2006〜2010年の予測」によると、2005年の市場規模は1兆7863億円。前年と比較して7.0パーセント増と順調に成長した。この伸びを支えているのは、情報システムにおけるコスト削減、技術・要因の補填(ほてん)、安定運用についての企業の期待といった要因だという。

 しかし、2005年には契約更新時期を迎えたITアウトソーシング案件で二極分化が見られたという。現状維持的なサービスの価格が低下した一方で、ユーザー企業の業務改善や事業強化につながるサービスは関心を集め、市場を活性化させているという。

 IDC Japanでは、2005年から2010年にかけて、同市場は前年比成長率を毎年低下させながらも高い成長を示し、2010年には2兆4092億円に達すると予測している。その過程では、ITコスト削減のみに焦点を当てたサービスの成長が鈍化し、市場環境の変化に対応した迅速な拡充が重要性を増してくるとしている。

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IDC Japan

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