「国内最大手の企業間電子商取引プロバイダが誕生」、GXS

2006/4/14

米GXS 社長兼CEO ゲイリー・グリーンフィールド氏

 米GXSは4月13日、同社の日本法人と米Gインターナショナルの日本法人が合併したと発表した。合併は4月30日に完了する予定。

 同社とGインターナショナルとの合併はすでに昨年発表していた。しかし、同社の事業領域である企業間電子商取引の分野において、日本市場は独自の商習慣と業界標準が存在するため、それらの調整作業に時間がかかった。存続会社はGXS。Gインターナショナルの従業員とサービスを継承する。合併後の従業員数は約50人、同社の国内での顧客数は1500以上、顧客の取引先として同社のサービスを利用する企業は3000社強となる。

 GXSが提供する企業間電子商取引のホスティングサービス「Trading Grid」は、グローバル展開をする大規模企業を主な顧客としている。同サービスの特徴は、異なる国の企業間電子商取引を自動化する点、また、電子商取引分野に存在する多くの業界標準への手動による対応を自動化する点にある。ただし、サプライチェーンが国内で閉じている中小規模企業への対応が課題だった。

 Gインターナショナルは米IBMの旧EDI・BES事業部門が母体の企業で、ローカルな企業間取引に強みを持っていた。「グローバルとローカルの両方の企業間取引を単一のプラットフォームでサポートすることが可能になる」と米GXS 社長兼CEO ゲイリー・グリーンフィールド(Gary Greenfield)氏は合併の効果を話す。

 GXSはGインターナショナルから販売チャネル網を引き継ぎ、国内中小規模企業への営業ルートを拡大、自動車、ハイテク、製造、小売、消費財などの市場に進出していく。

(@IT 谷古宇浩司)

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