ILM機能を強化、「Symantec Data Center Foundation」とは
2006/8/3
シマンテックは8月2日、7月3日に発表した運用管理ソフトウェアのスイート製品「Symantec Data Center Foundation」(DCF)の説明会を開催した。同社 プロダクト・マーケティング部 リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャ 朝倉英夫氏は複数の管理製品を使うことで、それぞれの管理コストが上がることを指摘、「複雑な環境にDCFを提案したい」と話した。
シマンテックのプロダクト・マーケティング部 リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャ 朝倉英夫氏 |
DCFはデータ保護製品「Veritas NetBackup」、ストレージ管理製品「Veritas Storage Foundation」、サーバ管理製品「Veritas Server Foundation」、アプリケーションパフォーマンス管理製品「Symantec i3」の各製品群を組み合わせた構成。企業情報システムのデータ保護、ストレージ管理、サーバ管理、アプリケーション・パフォーマンスの各エリアに対してDCFの製品を使うことで、統合管理が可能になる。ヘテロジニアス環境の運用管理をDCFに統一すれば運用管理コストを下げられるとシマンテックはアピールする。
シマンテックが積極的に打ち出しているのはDCFのVeritas Storage Foundation。同ソフトウェアは7月3日に新バージョンの5.0を発表した。特徴の1つはストレージの「情報ライフサイクル管理」(ILM)を実現する「ダイナミック・ストレージ・ティアリング」の強化。データの名前やファイルの種類、ユーザー名などのポリシーに応じてデータを最適なストレージに自動で移動させることができる。最新バージョンではファイルのアクセス頻度もポリシー設定に加えることができるようにした。また、対象ボリュームを256から2048に拡張した。
サーバとストレージに複数の接続パスを設けている冗長構成の機能を向上する「ダイナミック・マルティパッシング」も強化した。冗長構成でもサーバからは単一のストレージと認識できるようにしたり、ファイルオーバーを可能にした。冗長構成した接続パスの両方を利用するアクティブ−アクティブもできるという。
さらに、複数のStorage Foundationを管理できるWebベースのコンソール「Storage Foundation Management Server」を追加し、複雑なストレージ環境での管理性を高めた。
DCFは英語版が8月10日に出荷開始、日本語版は8月28日に出荷開始予定。
(@IT 垣内郁栄)
[関連リンク]
シマンテックの発表資料(7月3日付)
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