オープンソースBIを国内投入、シーイーシーが米Jasperと提携

2006/8/17

 シーイーシーは8月16日、米JasperSoftと提携し、同社のオープンソースのビジネスインテリジェンス(BI)製品「JasperServer Professional」「JasperAnalysis Professional」の国内販売を10月1日に始めると発表した。シーイーシーはLinuxやMySQLなどオープンソースの基盤製品の販売に積極的。今後は「国内外の優れたオープンソースの業務アプリケーションを順次拡充する」としている。

JasperSoft製品が出力するレポート

 JasperServerは帳票アプリケーションで、JasperAnalysisはデータ分析のアプリケーション。それぞれレポーティングツールの「JasperReport」を組み込んでいて、企業情報が蓄積されたデータベースからJDBC接続で情報を取得し、分析、レポートできる。シーイーシーは国内での販売に当たり、両製品を日本語化し、保守サポートや導入トレーニングも提供する。

 年間ライセンス価格はJasperServerが130万円、JasperAnalysisが260万円。導入費用や保守費用は別途必要。Red Hat Enterprise Linux、Windows 2000、2003、XPで稼働する。データベースとしてMySQL、アプリケーションサーバとしてTomcatも必要。

 シーイーシーはLinuxやMySQLなどと組み合わせたオープンソースベースのBI環境を提案する考え。同社が展開している米SugerCRMのOEM製品でオープンソースの「OpusSquare CRM」とも連携させ、基幹系データの分析も可能にする。シーイーシーはオープンソースの業務アプリケーション販売、システム構築事業で、3年後に40億円の売上高を目指している。

(@IT 垣内郁栄)

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