アップルが映画配信サービス開始、1本9.99ドル
2006/9/14
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| 米アップルコンピュータ CEO スティーブ・ジョブズ氏 |
米アップルコンピュータが映画の有料ダウンロード・サービスを開始する。9月12日（現地時間）に同社CEOのスティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）氏が発表した。iPodの新機種を一通り紹介した後で、いつものように「そうそう、1つ言い忘れていたことがあったんだ」と言うと、会場からは拍手と笑い声が起こった。
有料配信サービス開始時にそろえた作品数は「パイレーツ・オブ・カリビアン」など75本以上。ジョブズ氏が株主であるウォルト・ディズニー傘下の映画会社（ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、タッチストーン・ピクチャーズ、ミラマックス、ピクサー）が作品を提供する。配信価格は旧作で1本9.99ドル。新作は14.99ドルの予定、事前予約および発売後1週間以内なら12.99ドルになる。米国ではサービスを開始しているが、日本などワールドワイドの展開は2007年に持ち越される。
ダウンロードは「iTunes」の最新版「iTunes7」で行う。「iTunes7」から接続できるコンテンツ配信サービス「iTunes Music Store」は「iTunes Store」に名称変更した。同配信サービスでは、映画に先駆けて「24」などのテレビ番組も配信している。現在のラインアップ数は220本。動画コンテンツの配信サービスの充実に合わせ、ビデオ解像度が従来の320×240ピクセルから4倍の640×480ピクセルに拡張された。
この発表の後、ジョブズ氏はさらに、「最後にもう1つあったんだ」とはにかみ、ダウンロードした映画などのコンテンツをテレビで見られるようにする端末「iTV」（コードネーム）を紹介した。802.11規格の無線LANでパソコンと接続する。オプティカル・オーディオ、オーディオ、ビデオ、HDMI（High Definition Multimedia Interface）、イーサネット、USBといった入出力端子を備えている。価格は299ドルの予定。映画やテレビドラマ、音楽、写真、ポッドキャストなどiTunesで利用できるコンテンツをテレビ画面で利用できる。発売時期は2007年第1四半期。
（＠IT 谷古宇浩司）
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