トレンド、コンテンツに絞ったセキュリティアプライアンスを投入
2006/9/20
トレンドマイクロは9月19日、ゲートウェイセキュリティ製品「Trend Micro InterScan Gateway Security Appliance」(IGSA)を10月26日に発売開始すると発表した。
これは電子メールやWebアクセス関連のセキュリティ機能を1台のアプライアンスに搭載した製品。「UTM」(Unified Threat Management)と呼ばれる製品群からファイアウォールやVPN、IDSといったネットワーク・レベルのセキュリティ機能を除いた製品は、一部で「SCM」(Secure Content Management)と呼ばれているようだが、新製品はこのSCMとして、従業員が100〜1000名程度の中堅企業への浸透を狙っている。
トレンドマイクロ プロダクトマネジメント課 神田貴雄氏 |
「UTMは経済性が高く簡単なため、中小企業には好まれているが、既設ネットワークへの統合の際に、ファイアウォールなどを入れ替えることになる。中堅企業では何らかのファイアウォールを導入済みであることから、既存環境の変更なしに容易に導入することができるSCMは好まれる」とトレンドマイクロ プロダクトマネジメント課 神田貴雄氏は話した。
IGSAが備える機能はウイルス対策、スパイウェア対策、ボット対策、スパムメール対策、フィッシング/ファーミング対策、URLフィルタリング、そしてコンテンツフィルタリング。外から内だけでなく、内から外への通信をフィルタリングする機能も備える。
特徴的な機能の1つはIPフィルタリングによるスパムメール対策。IGSAが接続要求を受けると、トレンドマイクロの専用DNSサーバに問い合わせ、スパム送信元として登録されている場合はメールの受け取りを拒否する仕組み。
また、スパイウェア感染PCがアクセスするWebサイトとして知られているIPアドレスにクライアントPCが接続しようとすると、IGSAでは通信をブロックし、このPCにActiveXコントロールによるクリーンアップを強制する機能も備えている。
Trend Micro InterScan Gateway Security Appliance |
IGSAはハードディスクドライブとCFカードの2種類のストレージを持つ。ハードディスクドライブはログや隔離ファイルの保存、パターンファイルの一時的展開に用いられ、CFカードはOSや検索エンジンなどのプログラムを格納している。従って、ハードディスクドライブが故障した場合でも、パターンファイルのアップデートやログの保存、ファイルの隔離ができないものの、最低限のセキュリティ機能は維持できるという。
価格は100ユーザーモデルの89万7000円から1000ユーザーモデルの346万4000円まで。2年目以降は新規価格の35%の保守料金が必要。
(@IT 三木泉)
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トレンドマイクロの発表資料
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