サイボウズ、社内ブログで勝つ秘訣は低料金と使いやすさ

2006/10/4

 サイボウズは10月3日、社内ブログ「サイボウズブログ」のベータ版を公開した。同社Webサイトからダウンロードできる。社内ブログとしては後発ながら、低料金と使いやすさで勝負に出る。

 サイボウズブログは、企業内での利用を目的とした社内ブログシステム。エンジン部分は、同社子会社であるフィードパスのブログシステム「blogengine」のものを使っている。サイボウズブログでは、「情報発信の活性化」「安全」「低コスト」「簡単」を4つのテーマに挙げ、それらの機能を追求した。

 情報発信の活性化では、ブログポータル機能を搭載。トップページにカテゴリや新着記事、アクセスランキング、初心者向けのチュートリアルなどを表示し、ポータルサイトのような機能性を持たせた。また、ユーザーは複数のブログを持つことができるため、仕事用ブログと社内野球チーム用ブログを別々に持って使い分けることも可能だ。

 安全面では、閲覧や投稿のアクセス権やワークフロー機能を設定可能にした。これにより、特定メンバーだけが閲覧できるようにしたり、承認のステップを踏まないと公開できない記事の投稿などが可能になっている。低コストでは、10ユーザー版で7万9800円、300ユーザー版で180万円となり、300ユーザー版では1ユーザー当たり6000円で利用できる。この点について、サイボウズ広報の村松康孝氏は、「競合他社と比較して、一番安い値段になっている」と語り、価格に自信を見せた。

 簡単では、「サイボウズ Office 6」や「サイボウズ ガルーン 2」とのシングルサインオン機能を搭載した。また、直感的な操作ができるようなユーザーインターフェイスを用意したほか、「インストーラを用意して多少ITの知識があるものであれば、システムインテグレータの手助けを借りなくてもインストールできるようにした」(村松氏)など、導入に対する敷居も低くしているという。

 村松氏は、「当社ではすでにサイボウズブログを1年以上前から導入して利用しており、現在では社員の8割以上が利用している。ユーザーインターフェイスを工夫して使いやすさを追求したほか、価格面も他社より安い。この使いやすさと低料金を秘訣(ひけつ)として、他者と対抗していきたい。今回はベータ版の公開だが、数カ月後には製品の発売を予定しており、発売後1年間で2000社への導入を目指す」と抱負を語った。

(@IT 大津心)

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