People-Ready ビジネス第1弾

i2テクノロジーズとマイクロソフトがSCM分野で協業

2006/10/21

 i2テクノロジーズ・ジャパンとマイクロソフトは10月20日、マイクロソフトの新しい法人市場向けビジョン「People-Ready ビジネス」に基づいた協業関係を構築し、共同でSCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションを共同で開発・提供するなど、多方面での協業すると発表した。この協業がPeople-Ready ビジネスに基づいた取り組みの第1弾となる。

i2とマイクロソフト写真 左)i2テクノロジーズ・ジャパン 代表取締役社長 佐藤年成氏、右)マイクロソフト 執行役専務 エンタープライズビジネス担当 平井廣文氏

 今回の協業によって、「Windows Server 2003」や「Office System」などのマイクロソフトプラットフォームと、i2テクノロジーズがSCM専業ベンダとして培ってきたノウハウやコンサルティングサービスを組み合わせたSCMソリューション「Global Real-Time PSI」を共同で提供する。その中核として、Office SharePoint Server 2007をプラットフォームとしたポータルソリューション「PSI Insight ポータル」を用意した。

 実際にGlobal Real-Time PSIでは、SCMの計画からビジビリティ(イベント管理や分析、データ統合)、コラボレーションまでの、グローバル需給調整におけるPDCAの支援機能を提供する。また、組織を横断したコントロールタワーとしても機能するという。SharePoint Server 2007を利用したPSI Insight ポータルでは、パーソナライズされたダッシュボードで各自に合った状況や問題が見えるほか、Web化されたExcelやOLAPによる分析レポートを行える。このようにPSI Insight ポータルは、基幹系システムとフロントオフィスを結ぶ役目を担うとした。コンサルティングや営業活動などはi2テクノロジーズが行う。Global Real-Time PSIには、SharePoint Server 2007、2007 Office System、SQL Server 2005、Windows Server 2003、計画エンジンが必須環境となる。

 i2テクノロジーズ・ジャパン 代表取締役社長 佐藤年成氏は、「日本のユーザーのための、日本発のサービスを作りたかった。日本のグローバル企業の中には、グローバル企業でありながらKPI管理ができていない企業が多い。ターゲットはコンシューマエレクトロニクス分野のグローバル展開している日本法人だ」と説明した。

 また、マイクロソフト 執行役専務 エンタープライズビジネス担当 平井廣文氏は、今回の協業のポイントに「米国でなく、日本が主導して開始した初めてのサービスである」「SharePoint Server 2007が核になる」「People-Ready ビジネス対応製品が初めて出てきた」の3点を挙げ、「SCMでは全体最適と部分最適をバランスよく行うことが重要だ。人による調達業務から、ミスの少ない自動業務への変更をサポートする。SharePoint Serverによって、オフィスとバックエンドサービスを結ぶことができるだろう」とコメントした。

(@IT 大津心)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)