第1弾は金融業界向け「FinanceCURE」

インフラ4大業界向けコンサルサービスのパッケージ化、シマンテック

2006/11/01

 シマンテックは11月1日、セキュリティ・コンサルティングサービスの業界特化型パッケージを開発、12月から提供すると発表した。サービス名は「Symantec IndustryCURE」。金融(FinanceCURE)、情報通信(TelecomCURE)、電力・ガス(Power&EnergyCURE)、行政サービス(GovernmentCURE)の各業界向けのプログラムがある。

 第1弾として12月に提供を始めるのが金融業界向け「FinanceCURE」である。7つのサービスカテゴリに従来のコンサルティングサービスを統合した。「金融端末の保護」というカテゴリでは、「IP-ATM脆弱性検査サービス」や「不正侵入監視・運用支援サービス」といったコンサルティングメニューが含まれる。価格は「ケースバイケース」(同社)ということで明らかではないが、例えば、「情報資産の保護」カテゴリにおける「ストアドコンテンツレビューサービス」が300万円からとなっている。

 業界別にコンサルティングサービスをパッケージ化するのは日本法人独自の試みである。シマンテック サービス事業推進部 部長の荒川勝也氏によると、顧客から「業界に特化したサービスを」との要望が強くあったという。シマンテックの海外拠点でも、この試みに関心を示しているとのことで、日本市場で事業が軌道に乗れば海外拠点への展開もある。

 現在、同社には「70〜80人」(荒川氏)のコンサルタントがいる。「Symantec IndustryCURE」は、コンサルティングサービスのメニューの1つとして、同社のコンサルタントが顧客のニーズに応じて販売していく。2007年度に5社との契約を見込んでおり、2010年には40社ほどにまで顧客数を拡大していく計画。情報通信などほかの業界向けのサービスは2007年度以降、随時販売していく。

(@IT 谷古宇浩司)

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