ColdFusionとも連携
アドビ「Apollo」が近日登場、iTunes読み込みアプリのデモも
2007/03/06
Web技術を使いながらWebブラウザの制限を超えたデスクトップアプリケーションが作れるというアドビ システムズの実行環境「Apollo」のパブリックベータが近く公開される見込みだ。アドビ システムズのビジネスデベロップメントマネジャー 太田禎一氏が3月6日、「すでにカウントダウンされている。近日中に出る」と述べた。
Apolloについては過去の記事「Webのスピード感で開発――「Apollo」が注目集める理由」「Web2.0をデスクトップに統合するApollo」が詳しい。太田氏は同日、PCの「iTunes」からライブラリファイルを読み込んで、MP3形式の音楽ファイルを再生するApolloアプリケーションのプレーヤーをデモンストレーションした。楽曲の歌詞を掲載するWebサイトにアクセスして歌詞をアプリ内に表示したり、関連する画像をFlickrから検索し、表示することもできる。また、ローカルにある住所のリストを「Google Maps」に重ね合わせて、必要な位置情報へのアクセスを簡単にするApolloアプリケーションも示した。
ApolloはあくまでもWebサービスや基幹システムのフロントエンドで機能する技術だ。しかし、アドビのWebアプリケーションサーバ「ColdFusion」を組み合わせることで、バックエンドのデータと連携するApolloアプリケーションを開発できる。しかもその一連の開発がFlashアプリケーションの開発環境である「Flex Builder 2」でほぼ完結するのがアドビの強みだ。
ColdFusionからApolloにつながる流れはこうだ。まずFlex Builder 2にインストールするColdFusionのエクステンション「ColdFusion Extensions for Flex Builder 2」を使ってビジネスロジックを定義する。次にこのビジネスロジックを操作するためのアプリケーションをFlex Builder 2で開発する。開発できるのはWebブラウザで動作するFlashベースのFlexアプリケーションだが、今後リリースされるApollo用のエクステンションをインストールしていれば「手を加えることなくApolloアプリケーションも開発できる」(アドビのフィールドマーケティングマネージャー 夏秋朋史氏)という。
ColdFusionはほかのシステムなどからデータをフロントエンドに流し込むハブとして機能する。Flex Builder 2、Apolloを使うことで、ロジックを変えることなく「Webブラウザ、Flexアプリケーション、携帯電話、Apolloアプリケーションのすべてがつながる」(太田氏)ようにするのがアドビの戦略だ。
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