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標準技術と基幹システム構築のノウハウが
融合したアプリケーションサーバ

いまやITベンダーにとって、オープンな技術(オープンソース、オープンスタンダード)を使いこなすことは、競争力を確保するうえで欠かせない。富士通のInterstage Application Serverは、グローバル標準を前提としたアプリケーションサーバとして高い性能と信頼性を誇る。

ビジネスコラボレーションと情報システム連携の重要性

 企業は単独では生きられない。サプライ・チェーン・マネジメントという言葉に代表されるように、企業と企業が連携し合うビジネスコラボレーションは、企業経営の重要なポイントである。企業情報システムの中核を担いつつあるWebシステムには、その機能が最も強く求められている。このために、Webシステムを構成する要素技術のそれぞれがグローバル標準に則ったオープンテクノロジーであることが望ましい。

Webシステムが隆盛を極めるまでの歴史

 ここで少し、オープンテクノロジー浸透の歴史を振り返ってみよう。日本でポスト・メインフレームの潮流が生まれたのは、1990年代前半のことである。“ダウンサイジング”というキーワードに乗って、企業情報システムにおいては分散型のクライアント/サーバ型システムの導入が進んだ。

 この形態のシステムはメインフレームに比べてハードウェアコストや保守費がかからず、短期間で構築が可能なことが評価されたのだが、次第にサーバやクライアントマシンの台数が増えるにつれ、管理負荷も増大することが明らかになってきた。そこで提唱され始めたのが、トータル・コスト・オブ・オーナーシップ(TCO)削減を目指す観点からのシン・クライアントの利用である。クライアントマシンには極力プログラムを置かず、サーバ側でほとんどすべての処理を実行することで、クライアントマシンの配布やプログラムインストールの負荷を下げようというものであった。今日のWebシステム隆盛のいわば黎明期がこのシン・クライアント利用で、オープンテクノロジーの“試用”時代ということができる。

 それが2001年になると、Webアプリケーションサーバ、Webサーバ、クライアントの3階層構造(実際には3階層以上なら何階層でも構わないのだが)のWebシステムが、企業情報システムの主要アーキテクチャーとして認められ、導入が進むようになる。

 このn階層システムの魅力はなんといっても、システムの管理や進化が行いやすいことである。プログラムのすべてのロジックがサーバ側に搭載されており、クライアントにはWebブラウザさえ搭載されていればよい。プログラムのアップデートも、サーバ側さえ改修すれば、その後ただちにその進化部分をクライアントマシンを利用するユーザーが享受できるようになる。その利点に気付いた企業は多く、クライアント/サーバ型システムからWebシステムへ移行するケースは今も盛んに見受けられる。それも最初は企業内の情報系アプリケーションにとどまっていたのが、企業活動の根幹をなす基幹系アプリケーションへ、そして社内のみならず企業間においても、Webシステムをベースにした連携が続々と実現されるようになった。黎明期が“試行”時代なら、この段階で“本格適用”時代に入ったのである。

 1つの企業内で閉じたシステムであれば、世間がどうあろうがその中で自由に構築すればいいが、企業間連携で本格適用するとなると、そこには一定の決まりごとが必要になる。それが前述した標準、それも世界的に通用するグローバル標準で、広くあまねくシステム連携を行うことを考えるなら、これに則ったしくみでなくてはならない。

グローバル標準の主流の1つとして
台頭してきたオープンソース

 Webシステムにおいて、このグローバル標準の主流の1つを占めつつあるのがオープンソースである。

 ソースコードがインターネットなどを通じて無償で公開され、誰もがそのソフトウェアの改良、再配布が行えるというオープンソースの魅力は、なによりコストの低さだ。無償で提供されているものであるから、導入の敷居が著しく低い。過去においては、情報システムはコストがかかるものという認識が一般的で、多額の予算が計上されることも多かったのが、長い経済不況を経験した今日の企業は現在、情報システム投資に対して非常にシビアになっている。投資対効果がはっきりと期待できないものはゴーサインが出されず、必要なシステムであっても、小さく生んでその後大きく育てることが求められる。こうした情勢に、まさにオープンソースはぴったりと合致している。

 導入の敷居が低いので、利用する企業は当然増える。利用する企業が増えれば、それだけお互いの連携がしやすくなる。オープンソースはそうした好循環によって、グローバル標準となっていった今日では、そうしたオープンソースの代表格であるWebサーバのApacheや、WebアプリケーションサーバのTomcatをまったく使っていないという企業の方が少ないのではないだろうか。

オープンソースを最大限に活用した
Webアプリケーションサーバ

 このグローバル標準のオープンソースを最大限に活用したWebアプリケーションサーバがある。それが富士通の「Interstage Application Server」だ。下図をご覧いただきたい。Interstage Application Serverのアーキテクチャーを図示したものである。

図 Interstage Application Serverの全体像

 WebサーバやWebアプリケーションサーバとしての中核部分には先ほど述べたTomcatを採用しており、Javaを使ったWebアプリケーションの開発の際のフレームワークとしてStrutsを、ApacheにSOAPサーバ機能を付加するモジュールとしてAxisを搭載している。なかでもStrutsはMVCと呼ばれるソフトウェア設計モデルに基づいて作られており、JavaサーブレットやJSPを組み合わせてアプリケーションを構築する際に必須のさまざまな機能を提供する役割を担っている。そして、Interstage Application Serverでは、Webシステムの統合開発環境として、やはりオープンソースの統合ソフトウェア開発環境として人気を集め、その有用性が高く評価されているEclipseを提供している。

 Interstage Application Serverがこうしたオープンソースソフトウェアを採用して構築された、非常にオープンなWebアプリケーションサーバであることのメリットとして、大きくは以下の2点が挙げられる。

メリット1
Webシステム開発、Java言語による開発を知るエンジニアであれば、すぐに機能を理解して、本番システムの構築が可能

メリット2
Interstage Application Serverの利用で習得したスキルは、そのまま他のWebシステム開発に活かすことが可能

なぜInterstage Application Serverが選ばれるのか

 それなら自らこれらのオープンソースソフトウェアを手に入れて構築しても同じことではないか、と思われるだろうか。いや、それは決して同じことではない。

 確かにオープンソースは多くの魅力を有しているが、1つだけマイナス点がある。それはテクニカルサポートだ。明確な開発主体が存在していないため、何か障害が発生したり、疑問点が生じたとき、問題を持ち込む総合窓口のようなものがない。導入した企業は自らの責任においてそれに直面し、自力で解決しなければならないのである。そして、これらにかかる工数は予測不能だ。しかし、Interstage Application Serverであれば、そのマイナス部分を富士通が全面的にカバーする。各種オープンソースソフトウェアに精通したエンジニアが、何かあったときも自らショックアブソーバーとなり、あなたに代わって問題を解決してくれるというわけだ。

 それだけではない。これまでのシリーズ記事でも言及してきたとおり、富士通は数多くの基幹システム構築によって培ってきた高信頼、高性能化技術をあますところなく、Interstage Application Serverに注ぎこんでいる。それはつまり、オープンソースソフトウェアをベースとしていながら、あらかじめ企業情報システムのために性能がチューニングされていることを意味する。言い換えれば、サポートと性能が担保されたオープンソースベースのWebアプリケーションサーバを手にすることができるということなのである。

 このほかにも、富士通は世界で最初にCORBAを正式にサポートしたことでも知られるとおり、分散トランザクションテクノロジーでも優れており、ファイアーウォール、アプリケーションゲートウェイ、PKI、GPKIといったインターネットセキュリティの分野でも、確固たるテクノロジーを有している。こちらも本格適用が進みつつあるWebサービステクノロジーにおいても、SOAP、UDDI、WSDL、XMLなどの要素技術で一日の長がある。

 今日現在、グローバル化を視野にいれたWebシステムを難なく構築でき、将来にわたり安心して使い続けることができる富士通のWebアプリケーションサーバ、Interstage Application Server。その真の実力をあなたの目でもう一度確かめていただきたい。

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掲載内容有効期限:2007年3月9日
 

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