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@IT > Linuxの真実、Windowsの真実 |
企画:アットマーク・アイティ 営業企画局 制作:アットマーク・アイティ 編集局 掲載内容有効期限2004年12月31日 |
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Linuxの真実、Windowsの真実
1人の大学生がOS設計の学習目的で開発を始めたUNIXのクローンOS。これがLinuxである。Linuxはフリー・ソフトウェアとしてソース・コードもすべて公開され、金銭的な利益を目当てにしないボランティア・ベースで開発が進められた。誕生の背景にしても、開発のプロセスにしても、Windowsとはまったく異なる道筋をたどってきた。 当初はそれほど接点のなかったLinuxとWindowsだが、営利を目的とするLinuxディストリビュータが登場したこと、Linuxを標準搭載するPCを発売するベンダが現れたことなど、実用性を重視した機能の開発や信頼性の向上などがLinuxに対しても積極的になされるようになった。この結果現在では、Windowsネットワークとの相互運用を可能にするソフトウェア(Samba)や、Linux上でWindowsアプリケーションを実行するソフトウェア(WINE)がLinuxディストリビューションに同梱されるなど、ケースによってはWindowsとLinuxが互いに代替可能な選択肢として数えられる場面が増えてきた。 多くの企業ユーザーにとってLinuxの最大の魅力は、無償ないし安価で入手可能だということだろう。利益を追求する企業ユーザーにとって、低コストな選択は魅力的である。 しかしこうした決断を早々に下せるほど現在のコンピュータ・システムは単純ではない。コンピュータ・システムは、テレビや冷蔵庫のように、買ってきてコンセントさえつないでおけば期待どおりに使えるという、手離れのよい存在ではないからだ。悪くいえば、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズや、システムを安全かつ効率的に動かすためのメンテナンスが欠かせない手のかかるものだ。しかしその半面、刻々と変化するビジネスの内容や規模に対応できる柔軟性を備えているともいえる。プラットフォームの選択においては、初期の導入コストだけでなく、カスタマイズやメンテナンス、ユーザーの教育コストなど、システム運用に掛かる全体コストを視野に入れたTCO(Total Cost of Ownership)で評価する必要がある。 これには漠然としたイメージではなく、WindowsとLinuxの本当のTCOとリスクを評価しなければならない。本連載の目的は、そのための材料を読者の皆さんに提供することだ。本連載では、全11回にわたり、さまざまな角度からLinuxとWindowsを比較し、両者の本当のコストとリスクについて吟味、検討していく予定である。
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