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@IT[FYI] 企画:アットマーク・アイティ 営業企画局
制作:アットマーク・アイティ 編集局

掲載内容有効期限:2004年12月31日

 



Linuxの真実、Windowsの真実

― 展開、運用、管理の実際をシステム管理者の視点から考察する ―


 「LinuxはWindowsに比べ機能で劣らず、信頼性も高く、それでいて安い」という声がある。確かにLinuxは、特にサーバ用途で利用が広がっており、信頼性が要求されるミッション・クリティカルな領域でも使われている。そしてカーネルは無償公開されており、多くの追加ソフトウェアも無償か低コストで集めることができる。

 しかし企業で利用するときには、そうした目先のコストだけでなく、学習コストやメンテナンス・コストなど、システムを展開し運用するために必要なトータル・コストを正しく評価するとともに、将来に向けた機能性や柔軟性なども併せて検討しなければならない。本連載では、ワークロード(利用局面)ごとに、LinuxとWindowsの導入・展開・運用管理に必要なスキルや労力、コストなどを総合的に比較し、明確化していく。

イントロダクションを読む


イントロダクション:LinuxとWindows。その本当のコストとリスクを評価するために
1人の大学生がOS設計の学習目的で開発を始めたUNIXのクローンOS。これがいまや、主にサーバ分野でWindowsを脅かす存在にまで成長したLinuxである……(2004/10/6)
第1回:ファイル/プリント・サーバの基本機能比較
― 基本機能は同等なるも、Linux移行時に乗り越えなければならいハードルは高い ―

Linuxを利用しても、基本機能においては、Windows OSと同等のファイル/プリント・サーバを構築可能だ。しかしサーバ構築と運用にあたっては、Linuxへの深い知識が求められる(2004/10/6)
第2回:ネットワーク管理に不可欠なディレクトリ・サービス
― Active DirectoryとSamba+OpenLDAP ―

より統一的なネットワーク管理には、ディレクトリ・サービスが不可欠である。Linux環境にはOpen LDAPがあるが、ネットワーク設計や運用は容易ではない。これに対しWindowsのActive Directoryでは、わずかな管理コストで強力な管理機能と将来への高い柔軟性を手に入れられる(2004/10/13)
第3回:Linuxファイル・サーバの本当のTCO
Linux+Sambaで見かけ上はWindows NT 4.0相当のファイル/プリント・サーバを実現できるが、環境移行や展開、運用/管理、学習/教育コスト、障害時のリスクなど、必要コスト全体を評価すると、必ずしも「Linuxは安くない」ことが分かる(2004/10/20)
第4回:LinuxはWindowsより安全か?
情報セキュリティという観点で見たとき、Windowsは危険でLinuxは安全だという意見がある。これは本当なのか? 裏付けのない印象だけでなく、第三者機関が公表したデータなどを元に、この「Linuxセキュリティ神話」の実際を再評価しよう(2004/10/27)
第5回:Office互換ソフトの実力とリスク
Linux環境では、オープンソース・ベースのビジネス・アプリケーション「OpenOffice」が利用可能だ。OpenOfficeはMS Officeとのデータ互換性を強くうたっており、額面上ではMS Officeの安価な代替ソフトとして使えるように見える。しかし実際は、MS Officeで作成した既存資産の活用や、社外のMS Officeユーザーとの相互運用は困難を極める(2004/11/3)
第6回:Webサーバ・プラットフォームとしてのLinuxとWindows
Webサーバ・プラットフォーム選びにおいて、Windows+IISは「実績がなく、不安定でセキュリティ的にも脆弱」という先入観がある。これは本当か? 主要企業が利用するWebサーバ・プラットフォームシェア、統合性を生かした展開、管理の容易さ、スケーラビリティなどを考えると、これは裏付けのない単なる先入観だと分かる(2004/11/10)
第7回: WebホスティングはUNIX/Linuxの独壇場か?
「大規模なWebサーバ・プラットフォームといえば、UNIX/Linuxでなければ安心できない」という声がある。これは本当か。グローバルメディアオンライン(株)は、Windows Server 2003ベースのWebホスティング・サービス事業を開始し、構築や運用管理にかかるコストを圧縮、サービスの低価格化によりシェアを拡大を進めている(2004/11/17)
第8回 Linux+フリーJavaは安いのか?
LinuxとフリーJava製品を組み合わせれば、OSからアプリケーション・サーバ、開発フレームワークや開発環境まで、すべてライセンス料ゼロで準備できる。しかしその後のソフトウェア開発や展開、運用、管理には莫大なコストがかかる。全体をトータルに考慮しないと、結果としては高くつくケースも少なくない。またプラットフォーム選択では、将来への柔軟性、拡張性も気になるところだ(2004/11/23)
第9回 可用性、スケーラビリティを備えたシステム開発
設計当初は想定しなかった負荷分散や可用性向上の対策が後から必要だと分かる場合もある。こうした予想外の要求にもある程度柔軟に対応できるかどうかは、結果として情報システムへの投資効率を高めることになる。今回は、可用性や負荷耐性などをOSレベルの機能で一段進めたクラスのシステムを念頭に、LinuxとWindowsのスケーラビリティに注目してみる(2004/11/30)
第10回 座談会:SIerから見たLinuxとWindows(前編)
これまで、用途別に、主に機能面などからLinuxとWindowsを比較検討してきた。しかし単純な機能比較だけでは、システム導入の現実は語れない。そこで今回と次回は、本シリーズの総まとめとして、実際に企業のシステム導入、運用管理を担当されている開発者および管理者にお集まりいただき、現場の実情やニーズを踏まえたうえで、プロの視点から見たLinuxとWindowsについて語っていただく(2004/12/13)
第11回 座談会:SIerから見たLinuxとWindows(後編)
第10回に引き続き、SIerや管理者として、企業での実際のシステム導入、管理を担当されているエンジニア3名による座談会後編をお届けする。Linux、Windowsともに特徴があり、それぞれに長所短所がある。導入環境や用途、管理者のスキルなどを背景に、それらをきちんと見極めたうえで両者を位置づけ、使い分けることが重要だ(2004/12/20)
[コラム]
Linuxの基礎知識

■Linuxとは?
 Linux(リナックス)は、フィンランドのヘルシンキ大学の学生だったリーナス・トーバルズ氏(Linus B. Torvalds)によって開発され、1991年に一般公開されたUNIXクローンのOSである。Linuxは、ソース・コードを含めてすべてインターネットでフリー・ソフトウェアとして公開され、当初はボランティア・ベースのみで付属ツール開発や多言語対応などが行われた。

 インターネット上のWebサーバやメール・サーバなどとして十分実用に耐えることが分かると、Linuxをベースとするシステム・インテグレーションや、Linux対応のアプリケーション開発などが活発化した。

■Linuxは無料なのか?
 LinuxはGNU GPL(GNU General Public License)と呼ばれるライセンスに基づいて無料で配布されている。これはLinuxを特徴付ける大きなポイントなので、マスコミなどで取り上げられる場合も「Linuxは無償OS」として紹介されることが多い。

 しかし本来のLinuxとして提供されるのは、OSのカーネルのみで、シェルやツールなどの付属ソフトウェアは、ほかのソフトウェアを組み合わせる必要がある。1つのコンピュータ・システムとして使うには、カーネルだけでは何もできないので、GNUソフトウェアなど、ほかのソフトウェアと組み合わせる必要がある。さらに日本語環境では、追加の日本語フォントや、「かな漢字変換ソフト」も必要になる。このため、Linuxカーネルと、標準的な追加ソフトウェアをパッケージ化したものが配布されるようになった。これがLinuxディストリビューション・パッケージだ。ディストリビューション・パッケージは、世界に数百種類以上あるといわれており、その多くが無償で配布されている。Linuxが実用性を増すとともに、営利目的でディストリビューション・パッケージを販売する企業が誕生した。これがいわゆる商用Linuxディストリビュータである。

 商用ディストリビュータは、Linuxディストリビューション・パッケージの一部として商用ソフトウェアなどを提供するだけでなく、各種サポート・メニューを用意して、インストール時やトラブル発生時にユーザーが「サポートを受ける権利」を提供している。

 このように、きれいな日本語フォントや、かな漢字変換ソフトのような商用ソフトウェアが不要で、かつサポートは一切あてにすることなくインストールやセットアップ、運用が可能な技術とノウハウがあるというのでなければ、Linuxであっても有償のディストリビューション・パッケージを購入しなければならない。

■Linuxはみな同じか?
 Linuxと一口にいっても、日本で販売されている主要な製品だけでも、Red Hat Enterprise Linux、Vine Linux、SUSE Linux、Turbolinux、MIRACLE Linuxなど、多数の種類がある。これらはいずれもLinuxの異なるディストリビューション・パッケージである。

 前述したとおり、厳密にいえば、LinuxはOSのカーネル(核)の部分だけを指す。このため各ディストリビューション・パッケージの供給元は、Linuxをベースに、シェルやインストーラ、アプリケーション・ソフトなどを、独自にパッケージ化して販売している。パッケージの内容が異なれば、当然それは機能差や使い勝手の差となって表れてくる。

 ディストリビューション・パッケージの差が最も顕著に表れるのが、システム管理ツールである。例えばRed Hat LinuxとSUSE Linux、Vine Linuxでは、まったく異なるシステム管理ツールがパッケージングされている。どれが使いやすいかは一概にいえないが、どのディストリビューション・パッケージを選択するかで、管理の手順や、管理にかかる工数がかなり変わってくるはずだ。このためユーザーは、各ディストリビューション・パッケージの違いを正しく認識し、適切なパッケージを選択する必要がある。


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