スキーマ
Schema
XMLにおけるスキーマは、XML文書の取り得る構造を記述したものである。これはどういうことかというと、要素や属性の配列に関して、正しい並び方と間違った並べ方をコンピュータ言語として明確に記述したもの、という意味である。スキーマを記述するための言語を、スキーマ言語という。
スキーマ言語が存在することによって、XML文書の正しさをある程度まで自動的にチェックすることが可能になる。これにより、配送途中で壊れたり、何らかの理由で間違ったXML文書が送信された場合でも、受信側で人間の手を介さずにチェックすることが可能になる。これは、電子商取引など、大量のXML文書が飛び交う世界では必須の機能と言える。そのような場合では、人間がすべてのXML文書を読んでチェックすることは困難である。
また、スキーマ言語には、言語を設計した者の意図を曖昧無く明確に記述するという役割もある。XML文書を処理するアプリケーションプログラムを作成するプログラマは、構文上の疑問があるときは、処理する言語のスキーマを参照して、曖昧さを解消することになる。
XML用のスキーマ言語には、DTD、XML Schema、RELAX、XML Data Reducedなどがある。
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