XSL (Extensible Stylesheet Language)
エックス・エス・エル
XSLは、XML文書に対してスタイルを設定して、画面や印刷するための書式を整えたり、組み版を行うための仕様である。
XSLは大きく3つの部分に分かれている。それらは、XML文書の変換を行うXSLT(XSL Transformations)、XSLTの中でXML文書内の特定の要素などを指定するときに使うXPath(XML Path Language)、そして組み版の指定を行うためのXSL-FO(XSL Formatting Objects)だ。しかし、XSLT、XPathは独立した仕様として存在しているため、現在ではXSLはXSL-FOの意味で使われている。W3CでもXSL-FOの内容がXSL仕様の名称で策定され、2001年10月に勧告となった。
XSL-FOはHTML用のスタイルシート言語(Cascading Style Sheets:CSS)と異なり、SGML用のスタイルシート言語であるDSSSLの流れをくむもの。CSSは、HTMLの要素等に対して、どのような色やデザインを適用するかを記述するが、XSL-FOでは、変換言語(XSLT)を用いて、元のXML文書を全く別個のXSL文書に置き換えて、それを元に表示や印刷を行う。
XMLではこのように、データとしてのXML文書と、それを整形するためのスタイルを分けているため、1つのデータからさまざまな出力を作り出すことができることが特徴の1つ。
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関連用語
■XSLT
/ XSL Transformations
■ワーキングドラフト / Working Draft
■W3C / World Wide Web Consortium
■XML / Extensible Markup Language
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