高い性能を生かしつつ、セキュリティを高められることも大きなポイントである。
データベースに格納された情報を保護するための方法としては、まずデータの暗号化が考えられる。ただし、暗号化処理には相応のマシンパワーが必要であり、従来は「パフォーマンスとセキュリティのトレードオフにより、暗号化を諦めることもあった」(岩崎氏)。しかし、Oracle Exadataであれば、暗号化処理を行ってもパフォーマンスはほとんど低下しないため、性能面のペナルティを気にせず暗号化が行える。
実際のベンチマーク結果からも、Oracle Exadataの圧倒的なパフォーマンスは明らかである。独自機能をまったく使わないOracle Exadataを高速なx86サーバーに見立て、独自機能を有効にしたOracle Exadataとデータベースの集約率を比較した結果は下図のようになる。
それぞれのハードウェアで飽和するまでデータベースを増やし続けたところ、独自機能を無効にしたOracle Exadataは40データベースで飽和している。これに対して、独自機能を有効にしたOracle Exadataは、4倍となる160データベースを集約することができた。
また、同様の環境で複数ワークロードを混在させた場合の処理時間を計測したところ、独自機能を有効にしたOracle Exadataは(無効にした場合の)2倍のデータベースを統合したうえで、6倍のトランザクションを処理し、レスポンスタイムは15倍も高速だった。
これらの結果も踏まえ、岩崎氏は次のように語る。
「さまざまなデータベースを集約するDBaaSを効率的に運用することを考えたとき、個々のデータベースのチューニングに手間を掛けている余裕はないでしょう。圧倒的なパフォーマンスを備えるOracle Exadataなら、それぞれのデータベースを細かくチューニングしなくても十分なパフォーマンスが得られます。限界まで性能を追求してきたOracle Exadataが目指す方向性は、DBaaSにおいても大きな恩恵をもたらすのです」(岩崎氏)
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月15日
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