アサヒグループでは、「Oracle Endeca Information Discovery」を活用したビッグデータの取り組みを開始。従来のSNSの情報量の増大やスマートフォンの急速な普及に伴うデータ種別の多様化、急増に対しても対応可能な情報分析基盤を迅速に構築。[ビッグデータ][Big Data]
年間売上高約1兆7千億円を数えるアサヒグループホールディングス。そのうち酒類事業が54%を占め、飲料事業が約27%と続く。海外事業の比率も11.2%となっており、アジアやオセアニア地域に注力しながらグローバル化を加速しているところだ。
品質と顧客満足の追求を経営理念として掲げる同グループでは、「中期経営計画2015」においてバリュー&ネットワーク経営の推進による長期安定成長の実現を目指しており、各グループ企業でのイノベーションを図っている。アサヒグループホールディングスでITゼネラルマネジャーを務める知久龍人氏は、「IT部門としてもその支援に注力している。ビッグデータによるアナリティクス支援もその1つだ」と強調する。現在、グループにおけるITの推進体制は、アサヒグループホールディングスのIT部門が戦略立案を担当し、シェアードサービス会社のアサヒプロマネジメントがその実行、システム開発・運用はアサヒビジネスソリューションズが担っている。
アサヒグループがビッグデータへの取り組みを開始した背景には、SNSの情報量の増大やスマートフォンの急速な普及による外的環境の変化と、M&Aなどによる企業の取扱データの増加、さらには、グループ会社間での情報利活用が重要視されてきたことによる内的環境の変化がある。90年代半ばまでは卸店から送られる販売実績や営業日報だけでもビジネスが行えていたのが、そこにPOSデータが加わり、今ではSNSなどのデータも欠かせなくなったのだ。「お客さまとの接点が増えていく中にあって、ビッグデータをどう活用していくかが課題でありまたチャンスでもあると認識している」と知久氏は強調した。
ビッグデータに対する経営層の思いも強い。社長自身が「少しでも早く状況を把握し、手を打ちたい」と表明しており、ビッグデータ活用による経営の意思決定のスピードアップに期待を寄せているのだ。知久氏はこう振り返る。
「『精度は8割でもいいからとにかく早く情報を入手したい』というアサヒビールの小路社長の言葉は、私にとっても衝撃的な言葉だった。基幹系システムであれば精度は100%が絶対だが、ビッグデータの場合は違うのだなと、迷いが1つ消えた」
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月15日
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