Oracle Database Applianceは、顧客企業に対してITソリューションを導入するシステムインテグレーターにとっても魅力的な製品だ。英国のISV(独立系ソフトウェア会社)であるINPSのOracle Database Appliance採用事例は、その好例といえるだろう。
INPSは、電子カルテ管理などで利用するソフトウェアソリューションを医療機関などに対して提供している。同社は顧客へのシステム導入に当たり、Oracle Database Applianceにデータベースに加えて、アプリケーションをインストールしてワンボックスで提供している。
このような形でのソリューション提供は、「Oracle Database Appliance Virtualized Platform」と呼ばれる、Oracle Database Appliance上の仮想化機構を使って実現することができる。Virtualized Platform を使い、1台のOracle Database Appliance上でシステム全体を稼働させるわけである。
こうしたアプリケーションを含む「ソリューションのワンボックス化」は、顧客にシステムを納入するISVにとって、導入展開の容易さ、導入後のメンテナンスの簡単さ、シングルベンダーサポートによる安心感などの面で極めてメリットが大きいという。他にも、Oracle Database Appliance上で「Oracle E-Business Suite」を稼働させている例もあり、中小規模のシステムであれば十分に実用的なソリューションになるとトーメ氏は語る。
「Oracle Database Applianceは、非常に完成度の高いアウトオブボックスソリューションですが、アプリケーションを事前に組み込むことで、そのメリットをさらに高めることができます。より高度な“Solution-In-A-Box”を実現できる仮想化機構に対してはISVからのニーズも高いため、今後はその部分を強化し、Oracle Database Applianceを、より多くの企業にとって魅力的な製品にしていきます」(トーメ氏)
トーメ氏は、Oracle Database Applianceの今後のロードマップについても話してくれた。2013年末にリリースされた最新版のOracle Database Appliance X4-2は、旧モデルと同価格ながら、CPUコア数などが大幅に増強されていることに触れ、「これからも、Oracle Database Applianceはリーズナブルな価格を維持しつつ、集積度を高め、仮想化をはじめとする新技術を取り入れながら進化していきます」と説明する。また今後、RDBMSの最新版であるOracle Database 12cをサポートする予定だ。
「今日、高い可用性やパフォーマンスを備えたシステムを、より早く、より安く導入したいというニーズが、あらゆる業種/業界で高まっています。高可用性に対する要求が高いのにもかかわらず、その構築に多くの時間やコストを割けない、あるいは運用を極力、省力化したいという企業にとって、Oracle Database Applianceは最もふさわしいソリューションとなるはずです」(トーメ氏)
※本記事は日本オラクルにより提供されたコンテンツを転載したものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月15日
驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。