このように、オラクルは業界標準のRDBMSであるOracle Databaseの技術を巧みに使いながら、ビッグデータ活用基盤の使い勝手や利便性、そして実効性を高めている。
さらに、オラクルは先ごろ、Hadoop上の全てのデータをOracle DatabaseからSQLによって分析可能にする最新製品「Oracle Big Data SQL」のリリースも発表した。これにより、従来のデータウェアハウス(DWH)とHadoopの環境を1つのDWHとして透過的に扱い、1つのSQLクエリによってOracle DatabaseとHadoop双方のデータを分析可能となる。これまでのOracle SQLクエリをそのまま使えるため、既存の業務アプリケーションやビジネスインテリジェンス(BI)アプリケーションを改修したり、新たなスキルを習得したりすることなく、このDHW環境をすぐに活用できるのだ。
しかも、HadoopのノードにOracle Exadataの高速クエリ技術である「SmartScan」の機能を実装することで、Hadoop環境におけるクエリ処理でも最良のパフォーマンスが得られるようになる。加えて、マスキングやデータリダクション、ファイングレインアクセス制御といったOracle Databaseの高度なセキュリティ機能をHadoopのデータにも適用可能となる。これらの技術とOracle Big Data Appliance、Oracle Exadataを併せて活用することで、多種多様なデータを用いた分析による新たなビジネス価値の発見能力が劇的に向上することは言うまでもない。
Hadoopは、従来のデータベース技術では対応しきれなかったデータをカバーする優れた技術だが、それを使いこなすためには一定の専門知識を身に付けなければならない。しかし、企業の本来の目的は、ビッグデータから何らかのビジネス価値を得ることであり、Hadoopに精通することではない。そうであれば、使い慣れた技術を通じて、Hadoopを含むあらゆるタイプのビッグデータを扱えた方がよいだろう。オラクルのビッグデータソリューションの根底には、そんな現実的で目的指向のコンセプトが貫かれている。ビッグデータ活用だからといって、無闇に新しい技術を追い求める必要はない。オラクルユーザーには、業界標準の製品と技術により、ビッグデータからより速く、容易に価値を得るための手立てがすでに用意されているのだ。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年8月27日
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