データベースのバックアップ・リカバリは何が正解なのかOracle Databaseに最適化されたバックアップでできること(2/3 ページ)

» 2015年01月07日 10時00分 公開
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データ損失のないバックアップ環境を実現するための実装

 Zero Data Loss Recovery Applianceは、確実かつ効率的にデータベースの内容をバックアップするために、下図に示すような独自のバックアップ手法を採用している。

 その一つが「Delta Push」だ。Delta Pushでは、初回のみフルバックアップを行い、その後はOracle Databaseから増分データだけをZero Data Loss Recovery Applianceに転送する。そのため、ネットワーク帯域幅を節約できるのはもちろん、バックアップ元データベースへの負荷も軽減される。フルバックアップよりも短時間で終わるので、バックアップウィンドウを短縮できることもデータベース管理者にとっては大きなメリットだろう。

 ただし、低負荷の増分バックアップであるとはいえ、更新データがリアルタイムにZero Data Loss Recovery Applianceに反映されるわけではない。そこには、常にタイムラグが生じる。つまり、増分データを送信した後、次の増分データを送信するまでの間に障害が発生すれば、その間のデータが失われる可能性があるのだ。

 この課題に対し、Zero Data Loss Recovery Applianceでオプションとして用意しているのが、Oracle Databaseが出力する「REDOログ」を使ったバックアップである。

 「この仕組みでは、メモリ上でトランザクションがコミットされたら、その内容を含むREDOログをZero Data Loss Recovery Applianceに転送し、トランザクションそのものを全てバックアップすることでリアルタイムなデータ保護を実現します。こうして従来のバックアップソリューションでは不可能だったことを実現しているのがZero Data Loss Recovery Applianceの最大の特徴なのです」(佐々木氏)

 バックアップを最後に取得したタイミングから、実際に障害が発生するまでの期間が長くなれば、必然的に失われるデータ量は多くなる。例えば、1日ごとにバックアップしていた場合、最大で24時間分のデータが失われる可能性がある。障害時にいつの時点のデータに戻せるかを表す指標としてはRPO(Recovery Point Objective)が使われるが、理想的なのはRPOをゼロ、つまりデータが失われない環境を整えることだ。

 これを実現するためにZero Data Loss Recovery Applianceで使われているのがREDOログである。Zero Data Loss Recovery Applianceでは、増分バックアップの内容をリストアした後、事前に受信したREDOログの内容をデータベースに書き戻すことでRPOを最小化しているのだ。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月6日

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