データベースのバックアップ・リカバリは何が正解なのかOracle Databaseに最適化されたバックアップでできること(3/3 ページ)

» 2015年01月07日 10時00分 公開
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データの整合性を常時チェックし、任意の時点にいつでもリカバリ。増分バックアップで効率的に世代管理

 加えて、Zero Data Loss Recovery Applianceは確実なリストアを実現するための技術として「Delta Store」を搭載している。これはバックアップデータの整合性をチェック(ブロックチェック)し、圧縮した上バックアップデータとしてストレージに格納する仕組みである。こうしてデータの整合性を担保することで、バックアップが確実に行われることを保証しているわけだ。

 また、バックアップ開始後の任意の時点に高速にリストアする機能も備えている。Zero Data Loss Recovery Applianceでは、バックアップファイルを小さな単位に切り出して蓄積する。この小さな単位には全て索引が付加されており、任意の時点のデータベースをリストアするには、どれを組み合わせればよいのかがメタデータとして保持される。これらの情報を使い、いつでも任意の時点に戻せるようにしているのである。

 なお、バックアップの世代管理を行う場合、フルバックアップでは「データベースサイズ×世代数」が必要となり、データ容量の都合から保存できる世代数には限界があった。しかし、増分バックアップだけで永続的に運用可能なZero Data Loss Recovery Applianceなら、例えば過去10日間のどの時点にでも戻せるよう設定したとしても、バックアップ容量は元データベースの1〜2倍程度に収まる。従来のソリューションと比べて10倍近い効率性を実現しているのだ。

最大18ラック/4Pバイトまで対応可能な拡張性の高さ

山本祐介氏 日本オラクル データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Database & Exadata推進部 担当マネジャーの山本祐介氏

 DR(Disaster Recovery)サイトに置いたZero Data Loss Recovery Applianceにバックアップデータを複製する機能や、過去のデータをテープライブラリに移す仕組みも用意している。近年はテープレスのバックアップが普及しつつあるが、「効率性を考えると、テープは現在も非常に有用なバックアップメディアです」と日本オラクルの山本祐介氏(データベース事業統括 製品戦略統括本部 プロダクトマーケティング本部 Database & Exadata推進部 担当マネジャー)は説明する。

 「他社のソリューションの中には、テープドライブを使わずにバックアップすることを利点としてうたっている製品もあるようですが、テープドライブには依然としてコスト面のメリットがあります。そこで、Zero Data Loss Recovery Applianceでは、コスト効率を重視してテープドライブとも柔軟に連携できるよう配慮しています。これにより、例えば5年間の長期保管といった要件にも低コストで対応できます」(山本氏)

 拡張性の高さも特筆すべき点だ。Zero Data Loss Recovery Applianceの最小構成(Base Rack)では、2台のコンピュートサーバー、3台のCell(ストレージサーバー)を搭載し、実効容量は42TBとなる。ストレージサーバーは14台まで増設が可能だ(その場合の実効容量は245TB)。マルチラック構成にも対応しており、最大18ラックまで接続することにより4PBの実効容量を確保できる。企業が大規模なDBaaS(Database as a Service)環境を構築した場合にも十分に対応できる拡張性である。

 以上のように、Oracle Databaseの機構も利用した最新のバックアップテクノロジーを組み込むことで、Zero Data Loss Recovery Applianceは従来のソリューションが抱えていた課題を克服し、データ損失リスクの最小化と迅速かつ柔軟なリカバリを実現する無二のバックアップソリューションに仕上がっている。「データ量の増大によりバックアップウィンドウを十分に確保するのが難しくなってきた」「バラバラに運用しているバックアップ環境を統一して効率化したい」「事業継続性向上のために、重要なデータ資産を確実に守り、いざというときには素早く復旧できる環境を作りたい」といった課題を抱える企業に最適な選択肢だといえるだろう。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月6日

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