Special
» 2015年01月15日 07時00分 公開

【事例】阪急交通社、オラクルテクノロジを活用して大規模基幹DBの短期アップグレードと分析処理性能の大幅向上を実現5000のSQLをわずか二人×1.5カ月で検証!(3/3 ページ)

[PR/@IT]
PR
前のページへ 1|2|3       

Data Guard環境を活用してDBをスピードアップグレード。さらにActive Data Guardで更新系/参照系DBを分離/同期し、4時間のデータ抽出作業を3分に短縮

 一方、短期間でのシステム移行や性能改善で大きな役割を果たしたのは、Oracle Databaseのデータ保護/レプリケーションを実現するOracle Database Enterprise Editionの標準機能「Data Guard」だ。このテクノロジの利用を前提に、TISはまず「48時間以内のシステム移行」を実現するシナリオを次のように描き、遂行することにした。

(1)新データセンター内でデータ同期

 新データセンター(新インフラは、その耐震強度を高める目的から、新たなデータセンターに設置された)にOracle 9i Databaseを設置し、現行システムのOracle 9i Databaseとの間でData Guardによって常にデータを同期させる

(2)データ移行作業は数分以内、差分も最小に

 移行当日の差分同期は、新旧データセンター間のデータ移行を現行システム停止後の数分間で完了させる

(3)アップグレードとデータ転送

 新データセンターのOracle 9i Databaseを同11gへアップグレードし、本番環境に含まれる他のOracle Database 11gにData Pump経由でデータを転送する

 この一連の施策により、データ移行作業を約13時間で完了させ、システム全体の移行作業も約32時間で終えられたという。

Active Data Guardで更新DBと参照DBを分離、コールセンター業務を迅速に

TIS 産業事業本部 東日本産業事業部 ネットコミュニケーション第2部の椿原伸夫氏

 またTISは、「データベース基盤のレスポンス性能向上」という課題、つまり十分なデータ抽出/検索性能を得る目的から、Oracle Database Enterprise Editionのオプション機能である「Active Data Guard」を活用する。同社産業事業本部の椿原伸夫氏(東日本産業事業部 ネットコミュニケーション第2部)は次のように説明する。

 「新システムでは、更新系データベースとデータ抽出/検索に用いる参照系データベースを分け、両者の間をActive Data Guardで同期するという設計を行いました。これにより、コールセンター業務など他業務で利用するシステムに負荷をかけずに、鮮度の高いデータを使ってスピーディにマーケティング分析が行える仕組みを整えたのです」

 こうした仕組み作りとハードウェアの更改、さらにOracle Real Application Clustersを用いたクラスター構成の導入により、HBOSのレスポンス性能は大きく改善された。実際、データ抽出を専門に担当する阪急交通社の社員からは、「これまで一晩かかっていたデータ抽出処理を20分程度で終えられるようになった」「4時間かかっていたデータ抽出処理が3分で終わるようになった」といった声が寄せられているという。コールセンターのオペレーターが利用するシステムのレスポンスも大きく向上。システム上での予約登録処理の時間が、従来の20〜30秒/1件から5秒程度に短縮され、予約受付にかかる時間を全体で約30%短縮できたという。

 加えて、阪急交通社では、新データセンターとDRサイトの間もActive Data Guardで結び、両者のOracle Databaseを同期させている。従来のHBOSでは、本番環境とDRサイトのデータに1時間以上の同期タイムラグが生じていた。そのズレが、Active Data Guardの適用によって限りなく極小化できたというわけだ。

今後も続く成長と変化への対応に終わりなし

 こうしたTISの奮闘により、高いハードルが設定されたHBOSインフラの更改作業は無事に完了した。だがこれで、阪急交通社におけるシステム拡張/強化の取り組みが終わったわけではない。石塚氏によれば、HBOSが扱うデータ量は依然として予測を超えるペースで増え続けており、今後もインフラのさらなる増強の必要性を感じているという。

 また、旅行業界を取り巻く環境の変化は激しく、システムの開発/機能強化を継続的に、しかも「あらゆる計画を前倒しするペース」で進めない限り、市場のニーズに的確に応えていくのが難しくなっていると石塚氏は明かす。

 このような阪急交通社の課題に対応していくために、TISは今後もOracle Real Application Testingをシステム拡張/改修や新規開発の場面で効果的に活用していく構えだ。

 さらに、阪急交通社には、Webシステムの強化や、今回のHBOSインフラ更改で整備したデータウェアハウス環境をさらに拡張/発展させていく計画もあるという。こうした取り組みを前進させる中で、Active Data Guardの適用範囲がさまざまに広がる可能性もある。オラクルの先進データベーステクノロジとTISの高い技術力が、阪急交通社のさらなる成長/発展を支えていくのである。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年1月31日

関連情報

驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。