クラウドの導入に際して、多くの企業が対策に悩むのがセキュリティである。多数のデータベースが稼働するプライベートクラウドでは、必然的に開発者や管理者がアクセスできるデータが増えるため、セキュリティをどう確保するかが重要な課題となるのだ。
「企業のデータ資産を狙ったサイバー攻撃が常態化している欧米の企業は、そのことを前提にしたデータ中心型のセキュリティ対策を実践しています。Oracle CloudWorld Tokyo 2015では、企業が具体的にどのようなアプローチをとるべきか、その際にオラクルの各種セキュリティソリューションがどう役立つのかをご説明するセッションを用意しました。
また、オラクルのセキュリティソリューションは、すでに国内でも多くのお客さまにご活用いただいています。そうした1社として、大手製造業のお客さまがOracle Database Vaultを利用してコンプライアンス対策を実現された事例をご紹介するセッションも予定しています」(桑内氏)
4月9日 14:00〜14:45(S1-306)
ポール・ニーダム(米国オラクル)
4月9日 12:00〜12:45(S1-104)
吉岡正博(マツダ)
多数のシステムを集約したクラウド環境を、どう効率的に運用管理していくかも大きな課題だ。このテーマに関しては、オラクル自身や海外企業の大規模なクラウド管理の事例を紹介するセッションが企画されている。
「大規模なプライベートクラウド構築やデータベース統合では、システム移行やアップグレードの手段、テスト方式により、保守の効率性や品質、そしてコストが大きく変わります。住友重機械工業さまは、この課題の解決にオラクルのテストソリューションを活用し、大幅な工数削減を果たされました。そのプロジェクトのご担当者によるセッションもご用意しています」(桑内氏)
4月9日 12:00〜12:45(S1-103)
スディプ・ダッタ(米オラクル)
4月9日 14:00〜14:45(S1-308)
大越崇之(住友重機械ビジネスアソシエイツ)
さまざまな要件のデータベースが混在するプライベートクラウド環境では、システム全体の可用性をどう担保するかも大きな課題となる。
「オラクルは、ミッションクリティカルなデータベースシステムを構築する際の指針を、データベースシステムの高可用性アーキテクチャ『Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)』として提供しています。プライベートクラウド環境を構築する際には、併せてOracle MAAのアプローチを取り入れることで、システムの可用性を効果的に高めることができるのです」(桑内氏)
Oracle CloudWorld Tokyo 2015では、Oracle MAAのアプローチに基づき、高い可用性を確保しながらプライベートクラウドを構築するためのベストプラクティス、データ保護やバックアップ手法を紹介するセッションが予定されている。
4月9日 16:00〜16:45(S1-505)
アシシュ・レイ(米オラクル)
4月9日 16:00〜16:45(S1-507)
山本祐介(日本オラクル)
膨大なデータをスピーディにビジネス価値に変えることを目的としたビッグデータやIoT(Internet of Things)の領域でも、クラウドは極めて有効なソリューションだ。これに関しては三つのセッションを企画している。
「オラクルは現在、データを集めて一元管理し、活用しやすくするためのビッグデータ管理製品群を『ビッグデータマネジメントプラットフォーム』というコンセプトの下に体系化し、ご提供しています。今回は、その開発を指揮する米オラクルのチェティン・オズブトゥンが来日し、ビッグデータマネジメントプラットフォームの狙いや最新情報、今後のロードマップなどをご説明します」(佐藤氏)
加えて、ビッグデータマネジメントプラットフォームを構成する製品群を利用し、デバイスなどで取得したデータの収集から管理、活用までを一気通貫で行うビッグデータ/IoTシステムのアーキテクチャモデルや構築アプローチを紹介するセッションも予定している。
さらに、国内製造業における大規模な活用事例として、キヤノンの講演も聞くことができる。同社は世界中の顧客企業で稼働する数百万台の複合機を遠隔で管理/監視するシステムをOracle ExadataやOracle Coherenceを用いて構築。故障予知など管理性の向上、付加価値サービスの提供に役立てている。Oracle CloudWorld Tokyo 2015のセッションでは、キヤノンの基幹事業でオラクルのビッグデータ/IoTソリューションがどう使われているのか、また同社が今後、このシステムをどう発展させていくのかが明らかにされる。
チェティン・オズブトゥン(米オラクル)
4月9日 17:00〜17:45(S1-602)
佐藤裕之、杉達也(日本オラクル)
4月9日 16:00〜16:45(S1-502)
落合将人(キヤノン)
この他、大量データのリアルタイム活用を可能にするOracle Database In-Memoryをテーマにしたセッションも企画されている。
4月9日 16:00〜16:45(S1-510)
佐藤裕之(日本オラクル)
以上、Oracle CloudWorld Tokyo 2015で予定されている多数のセッションの中から、本サイト読者にお勧めのセッションを紹介した。自社データベース環境の改善やビジネス活用に関するヒントを得る場として、ぜひ奮ってご参加いただきたい。各セッションは満席が予想されるため、早期の参加登録をお勧めする。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年4月15日
驚異的なパフォーマンス、優れた運用効率、最高の可用性とセキュリティ、クラウド対応を実現するOracle Exadataとの統合、クラウド、可用性や運用管理など、次世代データベース基盤構築のために参考になる必見資料をまとめてご紹介いたします。