Oracle Cloud Platformだけが実現可能な、もう1つの大きなメリットがあります。それは「既存のアプリケーション資産を、クラウドを通じて速やかに近代化(モダナイズ)していける」ということです。
例えば、企業アプリケーションを分類する概念に「Systems of Engagement(SoE)」と「Systems of Record(SoR)」があります。SoEとは、顧客との関係強化を主眼にして最新のインターネット技術を活用したシステムを指し、SoRは従来型のトランザクション処理を中心にした基幹業務システムなどを指すとされます。
皆さまがお持ちのシステムをこの分類で見たとき、両者の割合はどの程度になるでしょうか? オラクル製品などを利用したSoR系のアプリケーション資産が大半を占めるはずです。これに対して、これまでクラウド活用の成功例として語られてきたのは、多くがライトウェイト言語やアジャイル手法を用いたSoE系アプリケーションでした。
それでは、SoR系アプリケーションはクラウドに適していないのでしょうか? そうではありません。これまではSoR系アプリケーションを生かすことのできるクラウドが存在しなかったのです。しかし今は違います。Oracle Cloud Platformがあるからです。
クラウドが企業コンピューティング環境の選択肢の1つとして浸透した現在、多くのお客さまが直面している課題の1つは、「SoR系のノウハウで培ったアプリケーション資産を、クラウドも活用しながら、どのようにモダナイズしていくか」ということです。Oracle Cloud Platformは、まさにそうしたお客さまのためのPaaSだと言えます。単にオンプレミスの既存資産をクラウド上にスムーズに移行できるだけでなく、最新の技術を使い、緊密に統合されたOracle Cloud Platformの各サービスを利用することで、お客さまは既存のアプリケーション資産を容易にモダナイズしていくことができるのです。
Oracle Cloud Platformにより、既存のアプリケーション資産はどのようにモダナイズされるのでしょうか?
例えば、お客さまがOracle DatabaseやOracle WebLogic Serverで構築したアプリケーション資産を、Oracle Database Cloud ServiceやOracle Java Cloud Service上に移行したとします。このとき、Oracle Cloud Platform上に用意された他のサービスを活用し、次のようなことを実現できます。
これらのことをオンプレミス環境で行うには、複雑なインテグレーションに多くの期間とコストを要します。しかし、あらかじめ緊密に統合されたOracle Cloud Platformを使えば、それらの多くが不要となります。しかも、Oracle Cloud Platform上の各サービスは、オラクルが常に最新のテクノロジーを取り入れ、アップデートしていきます。既存のアプリケーション資産をOracle Cloud Platform上に置くことで、お客さまのアプリケーションは将来にわたって容易にモダナイズしていけることが約束されるのです。もちろん、要件変更などから必要と判断されたら、いつでもオンプレミスに移ることができます。
このように、Oracle Cloud Platformは、お客さまの既存資産のモダナイゼーション・プラットフォームとしても機能するのです。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年9月16日
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