では、ミサエさんがボトルネックである場合をもう少し考えてみましょう。ミサエさんは1杯のそばを4秒で準備でき、タケシくん同様に1杯のそばを6秒で食べられる友人が8人いるとします。この状態ではミサエさんがボトルネックになり、1分間で準備できる=全員で食べた合計量は15杯(=60秒÷4秒)です(図4)。
ミサエさんが準備を2秒でできるようになると、1分間で準備できる=全員で食べた合計量は30杯(=60秒÷2秒)になります。この状況で食べていた友人を8人から4人に減らしても、ミサエさんがボトルネックなのは変わらないので、合計量は30杯で変わりません(図5)。
一見、「ストレージが2倍高速化されたことで、CPUコア数が半分に減らせる」という主張が正しいようにも読めます。しかし、そもそもミサエさんがボトルネックなので、ミサエさんの準備が4秒掛かっている状況のままでは、友人を8人から4人に減らしても合計量は15杯(=60秒÷4秒)で変化ありません。つまり、「ストレージが2倍高速化された」という要因の結果「CPUコア数が半分に減らせるようになった」わけではなく、「CPUはボトルネックではないので、ストレージが高速化しなくてもCPUコア数は減らせる」わけです(図6)。
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アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月30日
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