フラッシュ・ストレージを導入すればCPUコア数は本当に減らせるの?──データベース性能は“わんこそば”で考えよう!データベース基盤と管理の「それって本当?」――スペシャリストが真実を暴く(2/3 ページ)

» 2016年06月01日 07時00分 公開
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 では、ミサエさんがボトルネックである場合をもう少し考えてみましょう。ミサエさんは1杯のそばを4秒で準備でき、タケシくん同様に1杯のそばを6秒で食べられる友人が8人いるとします。この状態ではミサエさんがボトルネックになり、1分間で準備できる=全員で食べた合計量は15杯(=60秒÷4秒)です(図4)。

photo 図4 CPUを増やすだけではストレージのボトルネックは解消しない

 ミサエさんが準備を2秒でできるようになると、1分間で準備できる=全員で食べた合計量は30杯(=60秒÷2秒)になります。この状況で食べていた友人を8人から4人に減らしても、ミサエさんがボトルネックなのは変わらないので、合計量は30杯で変わりません(図5)。

photo 図5 ボトルネックになっているのはストレージなので、CPUを減らしても処理量は変わらない

 一見、「ストレージが2倍高速化されたことで、CPUコア数が半分に減らせる」という主張が正しいようにも読めます。しかし、そもそもミサエさんがボトルネックなので、ミサエさんの準備が4秒掛かっている状況のままでは、友人を8人から4人に減らしても合計量は15杯(=60秒÷4秒)で変化ありません。つまり、「ストレージが2倍高速化された」という要因の結果「CPUコア数が半分に減らせるようになった」わけではなく、「CPUはボトルネックではないので、ストレージが高速化しなくてもCPUコア数は減らせる」わけです(図6)。

photo 図6 CPUはボトルネックではないので、ストレージが高速化しなくてもCPUを減らせる

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月30日

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