楽天市場を支える基幹データベースがOracle Exadataに移行──さらなる成長に向けてバッチ処理時間と運用管理コストを半減足かけ6年の大移行プロジェクトを完遂した楽天の「Tech女子」に聞く(2/6 ページ)

» 2016年12月12日 07時00分 公開
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楽天市場の成長を支えられるのはOracle Exadataしかない 「これを選ばなければ、変える意味がない」

 刷新を決めた当初から、楽天の開発陣営の頭には「次はOracle Databaseへ」との考えがあった。当時、楽天が運営する他のシステムで小規模に使われていたOracle Databaseの実績から、性能や運用の面で優れた製品であることが分かっていた。しかも、専用に設計され、高いパフォーマンスと可用性を誇るデータベースマシンも登場していた。それがOracle Exadataだった。

 「既に世界中の金融機関などでOracle Exadataの導入が進んでおり、膨大なトランザクションを高速に処理しながら安定稼働し、高いスケーラビリティを備えているという評価を伝え聞いていました。当時の楽天市場にとってはオーバースペックなマシンだったかもしれませんが、それまでの拡大ペースを踏まえると、5年後、10年後にはトラフィック/データ量が数倍から数十倍に膨れあがっている可能性があります。それに耐えられるプラットフォームはOracle Exadataしかない。これに変えなければ、今、抜本的にデータベースを変える意味がないという結論に達しました」(横内氏)

 パフォーマンスや可用性に加えて、運用管理面でも魅力的に映った。Oracle Exadataはハードウェアとソフトウェアを融合した製品であり、ストレージからデータベースまで全てをオラクル1社に任せられる。ワンストップのサポートが受けられることは、トラブル対応も含めた運用管理業務の効率化に寄与するはずだ。

 Oracle Exadataを最有力候補と定めた楽天は2011年、日本オラクルの協力を得てPoC(Proof of Concept:導入前実機検証)を実施する。このPoCでは、楽天市場で利用しているデータとアプリケーションの一部を利用して入念な検証が行われた。

 「PoCでは、もちろん性能も評価しましたが、Oracle Exadataなら十分なパフォーマンスが得られることは分かっていました。それよりも気にしていたのは、アプリケーション側への影響です。Oracle Databaseに移行すれば使用するSQLが変わるため、それがアプリケーションの挙動にどう影響するかを重点的に検証しました」(横内氏)

 数カ月にわたるPoCの結果、性能が向上することはもちろん、アプリケーション側への影響についても現実的な範囲との確証も得られた。関係者はホッと安堵する。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年1月11日

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