Database Replayも、SQL Performance Analyzerと同じように使用する。ハードウェア更改時やデータベースアップグレード後のスループットの変化を確認したいといった場合には、次のように使用する。
1:本番環境の他にテスト環境を用意する
2:本番環境のワークロードをキャプチャーする
3:ワークロードをキャプチャーした時点に極力近い状態のデータをテスト環境に準備する
4:(2)で取得したキャプチャーを、Play Clientと呼ばれるリプレイ用のクライアントとともにテスト環境に配置する
5:Play Clientを使い、キャプチャーしたワークロードをテスト環境でリプレイする
このように、手作業と比べてテストを大幅に効率化してくれる両ツールだが、「組み合わせて使う際には、その順序に注意してほしい」と長内氏は呼びかける。
「両ツールを使ったテストでは、まずSQL Performance Analyzerによって個々のSQLの性能低下の有無を確認した上で、次にDatabase Replayによって全体のスループットを確認するという順序でお使いください。
“最初にDatabase Replayで全体のスプープットを見るほうが効率がよいのでは?”と思われるかもしれませんが、スループットが低下していた際に、詳しく調べたらあるSQLの性能が低下し、それがシステム全体のボトルネックになっていたといったケースも起こり得るのです。効率性の観点からも、SQL Performance Analyzer、Database Replayの順によるテストがお勧めです」(長内氏)
Oracle RATを使う際には、ライセンス条件が個々のツールによって異なるため、その点にも注意が必要だ。
SQL Performance Analyzerのライセンス条件は次のようになる。
Database Replayのライセンス条件は次のようになる。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月11日
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