工場ニュース:
第一工業製薬がリチウムイオン二次電池用バインダーの生産能力増強
第一工業製薬は、戦略的資源として位置付けられるリチウムイオン二次電池の需要増に対応するため、滋賀工場で負極用水系複合接着剤「エレクセルCR シリーズ」の生産能力を増強した。(2025/5/16)
製造マネジメントニュース:
ウラノス・エコシステムで先導プロジェクト選定、自動車蓄電池CO2排出量連携など
経済産業省は「ウラノス・エコシステム・プロジェクト制度」に基づき「自動車/蓄電池分野のカーボンフットプリントとデューデリジェンスデータ」と「スマートメーター由来の電力データ」に関する2件の先導プロジェクトを選定した。(2025/5/13)
自己消費電流は52nA:
二次電池の充放電を最適化 環境発電を利用した制御用IC、AKM
旭化成エレクトロニクスは、環境発電を利用した小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413」シリーズを開発した。電圧設定の異なる4製品をラインアップしている。(2025/5/9)
研究開発の最前線:
燃料電池触媒層内の水量変化を定量的に測定する手法 1日~1週間で解析
豊田中央研究所は、固体高分子形燃料電池の触媒層を構成するアイオノマーの含水率を、短時間で正確かつ定量的に測定する手法を開発した。中性子小角散乱法を用いて、乾燥状態と加湿状態の試料を比較分析することで、含水率を算出した。(2025/5/9)
CATLのLFP電池「Shenxing」:
「充電5分で520km走行」 勢い止まらぬ中国電池メーカー
CATLが、EV用バッテリーとして第2世代「Shenxing」を発表した。リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーで、Cレートは12と非常に高い。わずか5分の充電で航続距離520kmを実現するという。(2025/5/8)
Aggressive予測では3137GWhに:
車載用LiB世界市場、2035年に1884GWh規模へ
車載用リチウムイオン電池(LiB)の世界市場規模(容量ベース)は、2024年見込みの941GWhに対し、2025年は1064GWhの規模となる。さらに、2035年は1884GWhに達すると予測した。矢野経済研究所が調べた。(2025/5/8)
研究開発の最前線:
室温で安定的な充放電に対応する、フッ化物イオン電池向けイオン液体電解液
京都大学化学研究所は、室温での安定的な充放電が可能なフッ化物イオン電池向けイオン液体電解液を開発した。β水素を排除した第四級アンモニウムカチオン骨格にアルコキシ基を末端構造として導入し、化学安定性を高めた。(2025/5/8)
電動化:
スズキが軽トラEVで農家と実証実験、電池はエリーパワーの定置用
スズキは軽トラック「キャリイ」をベースにしたEVを試作し、農家のユーザー向けに貸し出す実証実験を2025年度中に開始する。(2025/4/30)
電動化:
米国商用EVがパナソニック エナジーの「2170セル」採用、今後は米国からの供給も
パナソニック エナジーは、同社の車載用円筒形リチウムイオン電池「2170セル」が米国の商用EVメーカーであるハービンジャー(Harbinger Motors)に採用されたことを発表した。(2025/4/24)
フランスItenが開発:
放電レートはLi電池の100倍、BLE機器向け全固体電池
フランスのITEN(アイテン)が、新しい全固体電池「Powency」を発表した。従来のリチウムイオン電池の100倍となる高い放電レートを実現しているという。まずはBluetooth Low Energy対応のIoT機器をターゲットとする。(2025/4/23)
メモリ拡大の第2弾も発売:
スマートウォッチが5カ月電池交換不要に、ルネサスの省電力マイコン
ルネサス エレクトロニクスは、超低消費電力を特徴とするローエンドマイコン「RA0」シリーズの第2弾製品「RA0E2」を発売、量産開始した。また、第1弾製品が熱中対策用のスマートウォッチに採用され、5カ月電池交換無しでの使用を実現したとも公表。「業界最小クラス」(同社)とする同シリーズの低消費電力性能をアピールしている。(2025/4/23)
工場ニュース:
出光興産が固体電解質の量産に向けプラント能力増強 生産能力を十数トン規模に
出光興産は、全固体リチウムイオン二次電池の材料となる固体電解質の量産に向け、小型実証設備第1プラントの能力増強工事が完了し、2025年4月18日に竣工(しゅんこう)式を行ったと発表した。(2025/4/23)
リサイクルニュース:
車載用リチウムイオン電池のリチウムをリサイクルする新プロセス 回収率90%以上
JX金属サーキュラーソリューションズは、車載リチウムイオン電池に含まれるリチウムを回収率90%以上でリサイクルする新プロセスを開発した。(2025/4/22)
材料技術:
廃棄物に混入するリチウムイオン電池を検出するシステムを発売
Integral Geometry Scienceは、廃棄物に混入するリチウムイオン電池を検出する「リチウムイオン電池検知システム」を2025年4月21日に発売する。(2025/4/22)
太陽光:
防草シート上にペロブスカイト太陽電池、沖縄特有の気候への適応性を検証
積水化学、沖縄電力、ユニチカが沖縄県においてペロブスカイト太陽電池の実証を開始した。(2025/4/18)
「良くないこととはわかった上で」……増えるバッテリー火災、背景を分析した“清掃員芸人”の投稿に共感が集まる
清掃員は日々リチウムイオン電池に怯えながら、ごみの回収作業をしている──漫才師として活動するかたわら清掃員としても働く“清掃員芸人”のマシンガンズ滝沢さんがXでバッテリー火災について語った。(2025/4/18)
軽量で大容量の二次電池開発へ:
電極に「隙間」構築 リチウム空気電池の出力電流を従来比10倍に
物質・材料研究機構(NIMS)は成蹊大学との共同研究により、リチウム空気電池の高出力化に成功した。カーボンナノチューブ(CNT)からなる高空隙の電極を開発したことで、出力電流を従来に比べ10倍も向上させた。(2025/4/18)
材料技術:
沖縄でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証開始 台風や塩害の影響を評価
積水化学工業、積水ソーラーフィルム(SSF)、沖縄電力、ユニチカの4社は、台風や塩害などの影響を受ける沖縄県宮古島市で、防草シートに設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同実証研究を2025年3月18日に開始したと発表した。(2025/4/18)
ロジテック、充電や電池交換不要で5年使えるiPhone用スマートトラッカー発売 期間限定で1000円オフ
ロジテックINAソリューションズが、iPhone用スマートトラッカー「LGT-NNTG1」シリーズを発売する。Appleの「探す(Find My)」アプリを使用して位置を特定でき、充電や電池交換不要の使い切りタイプで、最大5年間利用できる。(2025/4/17)
材料技術:
環境発電向け充電制御用ICを量産開始 限界まで放電しても迅速に復帰
旭化成エレクトロニクスは、環境発電(エナジーハーベスティング)を利用した小型二次電池(充電池)向けの充電制御IC「AP4413シリーズ」を開発し、2025年2月に量産を開始した。(2025/4/17)
電動化:
電極が半固体の次世代電池で目指す、EVの課題解決
24Mテクノロジーズはリチウムイオン電池向けの電解液「Eternalyte(エターナライト)」のラインアップを拡大した。(2025/4/16)
すべてのリチウムイオン電池の回収を市町村で 環境省「一般廃棄物として自治体が回収するのが“あるべき姿”」
環境省は、ごみ処理施設やごみ収集車などの火災事故の原因になっているリチウムイオン電池について、市町村による分別回収を徹底する方針を示した。15日の閣議後会見で浅尾環境大臣が明らかにした。(2025/4/15)
イオン伝導する界面形成に成功:
1インチサイズの全固体電池を10秒で作製 レーザーで加工
長岡技術科学大学は、レーザーによる造形技術を用い、室温かつ低拘束圧の環境で充放電を行うことができる「全固体ナトリウム電池」を開発した。(2025/4/11)
リサイクルニュース:
協業で使用済みリチウムイオン電池のニッケルをリサイクル
パナソニック エナジーと住友金属鉱山は共同で、電池廃材から正極材原料となるニッケルを回収し、リサイクルする取り組みを開始した。パナソニック エナジーの車載事業では初の取り組みとなる。(2025/4/11)
太陽光:
ペロブスカイト太陽電池と防水材を一体施工 福岡市で実証実験がスタート
福岡市で大規模なペロブスカイト太陽電池の導入実証がスタート。同市と積水化学グループの共同事業として、市内2カ所の施設にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入した。(2025/4/10)
製品動向:
建設現場向けポータブル蓄電池開発 9.3kWh、100V/200V同時出力
西尾レントオール、タメルラボ.、新トモエ電機工業の3社は、建設現場や屋外イベントなどに対応するレンタル用ポータブル蓄電池「TL-9000N2-D」を共同開発した。Wインバーター搭載で100V/200Vの同時出力が可能だ。(2025/4/9)
電動化:
アルミ底板で電池モジュールの放熱性能を2倍に、東芝の「SCiB」が新製品
東芝は、負極にチタン酸リチウムを採用する独自のリチウムイオン電池「SCiB」において、底板にアルミニウムを採用することで放熱性能を従来比約2倍に高めた電池モジュールの新製品を開発したと発表した。(2025/4/9)
研究開発の最前線:
次世代太陽電池用SnS薄膜の最適組成を新手法で解明
東北大学は、太陽電池などへの応用が期待される硫化スズ薄膜の組成を、精密に制御する成膜技術を開発した。スズと硫黄の比率が微妙に異なる薄膜を作製し、電気的性質と膜質への比率の違いによる影響を解明した。(2025/4/9)
太陽光:
再エネ100%で運用する植物工場 イワテックが自家消費システムを実証
イワテックが鹿児島県薩摩川内市において、しいたけ栽培工場向け自家消費システムの稼働を開始。太陽光と蓄電池、さらに純水素燃料電池を活用し、再エネ100%での運用を目指すという。(2025/4/8)
製造マネジメントニュース:
電池人材が足りない! パナソニックエナジーが奨学金給付などで育成へ
パナソニックエナジーは、電池産業の発展に貢献する人材の育成を目的とする「MIRAI奨学金」を2024年度に続き2025年度も実施すると発表した。(2025/4/8)
残量表示&ストラップホール付きモバイルバッテリー発売 MOTTERUから、数量限定で500円オフ
MOTTERUは、リチウムイオンポリマー電池を使用した残量表示機能付きコンパクトモバイルバッテリーを発売。価格は3490円(税込み、以下同)で、数量限定で500円オフの2990円で提供する。(2025/4/4)
研究開発の最前線:
ウラン活物質蓄電池 LED照明を点灯
日本原子力研究開発機構は、ウランを活物質とする蓄電池を開発した。負極にウラン、正極に鉄を使用し、有機溶媒とイオン液体の混合液を電解液に用いた。蓄電池の充放電には、ウランイオンと鉄イオンの酸化数の変化を利用している。(2025/4/3)
今こそ知りたい電池のあれこれ(31):
お好み焼きの作り方からリチウムイオン電池の電極製造工程をイメージしてみよう
注目を集めるリチウムイオン電池をはじめ「電池のあれこれ」について解説する本連載。今回は、お好み焼きの作り方との比較から、「スラリー作製」「塗工」「乾燥」「プレス」「スリット」から成るリチウムイオン電池の電極製造工程をイメージしてみる。(2025/4/3)
製造マネジメントニュース:
産業データ連携に必要な「信頼性」とは? 経産省がウラノス基盤拡張で報告書
経済産業省は、信頼性のある産業データ連携の実現に向け、日本版データスペース「ウラノス・エコシステム」におけるトラスト確保の報告書を公開した。自動車の蓄電池や化学物質管理などのユースケースを基に、リスク要因と対応策などを整理している。(2025/4/2)
材料技術:
福島県でペロブスカイト太陽電池調査研究事業に参画 公共施設で検証
積水化学工業および積水ソーラーフィルムは、福島県のペロブスカイト太陽電池調査研究事業に参画すると発表した。(2025/4/2)
アイシンがペロブスカイト太陽電池の導入実証 系統連系による運用も
アイシンが自社開発のペロブスカイト太陽電池の導入実証へ。自社の安城工場敷地内に導入し、発電性能や施工性、運用性などを検証する。(2025/3/31)
組成を精密に制御する手法も開発:
東北大、太陽電池用SnS薄膜の最適組成を解明
東北大学は、太陽電池に用いられる硫化スズ(SnS)薄膜の組成を精密に制御する手法を開発するとともに、「組成のずれ」が電気的特性や膜質に与える影響を実験的に解明した。(2025/3/28)
世界を読み解くニュース・サロン:
日本発の「夢の電池」はどこへ? 日本の技術がどんどん流出する理由
「夢の電池」と期待される技術が中国企業に流出した可能性があることが、国会で取り沙汰された。このようなケースは日本や米国で多数報告されている。怪しい投資などを厳しく規制しなければ、日本の技術開発力がそがれていく危険がある。(2025/3/28)
超高効率昇圧レギュレーター搭載:
放電を防ぐ絶縁タブが不要に、Nordic初の一次電池用PMIC
Nordic Semiconductorはドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2025」に出展し、同社初となる一次電池用PMIC「nPM2100」のデモを公開した。(2025/3/26)
研究開発の最前線:
屋内外の光で発電するペロブスカイト太陽電池 電極に単層CNTを活用
名古屋大学は、単層カーボンナノチューブを電極に使用した、ペロブスカイト太陽電池を開発した。両面受光により屋内外の光で発電が可能で、光透過性があるため窓に貼付しても外の景色を視認できる。(2025/3/26)
ペロブスカイト太陽電池の発電効率を1.5倍に 成膜用インクを新開発
三菱マテリアル(MMC)とエネコートテクノロジーズがペロブスカイト太陽電池用の成膜用インクを新開発。従来比約1.5倍の発電効率を実現したという。(2025/3/25)
ドコモの空飛ぶ基地局「HAPS」は2026年に間に合う?/スマートグラス2号機は軽さと電池持ちを改善 キーパーソンに聞く
MWC Barcelona 2025に出展したドコモのキーパーソンにインタビュー。2026年の商用化を目指すHAPS(成層圏プラットフォーム)は、南方から提供する予定だという。スマートグラス2号機は、軽さや電池持ちを改善した。(2025/3/25)
90年代セーラームーンのおもちゃを集めて電池を入れてみたら…… 分かる人には“号泣必至”のギミックに「また聴けるなんて!」「神企画」
好きだったなぁ。(2025/3/25)
太陽光:
ペロブスカイト太陽電池の耐久性を向上 電極素材にカーボンナノチューブ
名古屋大学とデンソーが、電極にカーボンナノチューブを用いたペロブスカイト太陽電池を作製。同電池の課題である耐久性の問題を解決できるという。(2025/3/19)
マツダ、「マルチ電池」対応の次世代EVを2027年投入 商品拡充と投資抑制を両立へ
マツダは18日、脱炭素に向けた新たな商品戦略を発表した。形状や素材特性が異なるさまざまな車載電池の搭載が可能な「マルチ電池対応」の次世代電気自動車(EV)と、世界最高水準の環境性能を実現する新開発エンジン搭載の独自ハイブリッド車(HV)を2027年に投入する。(2025/3/18)
モバイルバッテリーやスマホから発火 リチウムイオン電池による火災相次ぐ
充電中に発火するなど、リチウムイオン電池を内蔵した製品の火災事故が相次いでいる。充電して繰り返し使える「エコ」な電池として普及したが、熱や衝撃に弱く、取り扱いに注意が必要なことがあまり認識されていない。誤った捨て方により、ごみ処理施設などでの火災事故も多発し、収集停止に陥る事態も起きている。(2025/3/17)
「スマートエネルギーWeek 春 2025」:
ペロブスカイト太陽電池の最前線 製品化で先行する中国企業が大型モジュールを披露
ペロブスカイト太陽電池の開発は、どこまで進んでいるのか。「スマートエネルギーWeek 春 2025」では製品化で先行する中国メーカー各社が大型モジュールを展示し、大きな存在感を示していた。(2025/3/17)
電動化:
ナトリウムイオン電池がモバイルバッテリーに、車載で実績のあるセルを採用
エレコムはナトリウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーを発売する。(2025/3/14)
安全性は高いのに……モバイルバッテリーに「PSEマーク」表示できないエレコムのジレンマ、それでも販売できる理由
エレコムは13日、安全性の高さをうたいナトリウムイオン電池を採用した初めてのモバイルバッテリーを発表した。しかしその底面に「PSEマーク」はない。(2025/3/13)
エレコム、初のナトリウムイオン電池を使ったモバイルバッテリー発売 長寿命で発火しにくい
エレコムは13日、ナトリウムイオン電池を使用したモバイルバッテリー「DE-C55L-9000シリーズ」を発表した。(2025/3/13)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。