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管理者必携! 最強のデータ・サルベージ・ツールを自作する無償入手可能なミニWindows OS、Windows PE 2.0実践活用術(1/5 ページ)

起動不能のPCからファイルを救い出すリカバリ用起動ディスクを、無償のミニOS「Windows PE 2.0」を利用して作成しよう。

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連載目次

本稿はWindows PE 2.0を対象とした記事です。新しいWindows PE 3.0向けの解説記事は、以下のリンクから参照できます。


 システムに突然トラブルが発生。ハードディスクは生きているのだが、Windowsがセーフ・モードでも起動しなくなってしまった……。そんなとき管理者は、ユーザーから「Windowsを直すのは後回しでいいから、今日のミーティングに必要なファイルを今すぐ取り出してくれ」などと頼まれることも多いのではないだろうか。

 だが、ネジを外してケースを開け、ハードディスクを取り出して、別のPCに接続し……ああ、変換アダプタが必要だった……、などとやっていてはそれなりに時間がかかる。もし、CD/DVDからすぐに別のWindowsを起動して、必要なファイルをハードディスクからUSBメモリやファイル・サーバへコピーできれば、ユーザーも管理者も大いに助かるだろう。

 また本格的に修復をする場合でも、もしすぐに別のWindowsを起動できれば、ファイルやレジストリを調査・修正しやすく、トラブルシューティングの役にも立つ。

 このような用途で使えるのが、「Windowsプレインストール環境(Windows Preinstallation Environment。以下Windows PE)」である。Windows PEは通常のWindows OSから機能を省いて小さくしたもので、CD/DVDやネットワークなどから起動できる、コンパクトなWindows OSシステムである。最新のWindows PEのVer.2.0はWindows Vistaをベースにしており、だれでも無償でダウンロードして利用できる。


CDから起動して実行中のWindows PE 2.0の画面
Windows PE 2.0は、いわば「CD/DVDからいきなり起動できる機能限定版Windows Vista」である。TCP/IPでファイル・サーバにアクセスしたり、基本的なWin32アプリケーションを実行したりできる。

 Windows PE 2.0は、いわば「CDからいきなり起動できる機能限定版Windows Vista」であり、管理者にとって心強い存在になるだろう。本稿では、システム管理者などWindows OSの修復に携わる読者を対象に、Windows PE 2.0を用いた無償のリカバリ用起動ディスクを作成する方法と注意点を解説する。

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