オープンソースのグラフ・コントロール「ZedGraph」を使う:連載:VBで実践! 外部コンポーネント活用術(1/4 ページ)
折れ線グラフや棒グラフなどの2Dグラフを多彩な装飾とともに描画するフリーのコントロールを紹介。Webアプリでも利用できる。
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ZedGraphとは
データベースにアクセスしてレポートを表示するようなWindowsアプリケーションやWebアプリケーションにちょっとしたグラフを入れたいと思ったことはありませんか? ユーザーからは気軽に「ここにグラフを入れて」などとリクエストされたものの、サードパーティ製のコンポーネントを購入するほどでもないという場合も多いかと思います。
ZedGraphは、.NET Framework環境で折れ線グラフや棒グラフなどの2Dのグラフを描画するためのライブラリです。実際にどのようなグラフが作成できるのかは、まずはZedGraphサイトのサンプル・ページをご覧ください。ASP.NET用のコントロールも提供されているのでWebアプリケーションでグラフを表示することも可能です。
ZedGraphのサイトでは、ライブラリ以外に、デモ・プログラムのソース・コードも提供されており、ダウンロードして実行すれば、どのようなグラフが作成可能なのかを手元で確認できます。
本稿ではZedGraphサイトからダウンロード可能なサンプル・コードを利用しながら、ZedGraphの概要を紹介します。
作成できるグラフの種類
ZedGraphで作成できるグラフを大まかに分けると、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ(パイ・チャート)の3種類ですが、さらに株価チャートや、棒グラフと折れ線グラフを重ね合わせたようなグラフも作成可能です。
サンプル・ページのグラフを見ていただければ分かりますが、バリエーションの設定が非常に多く、普段Microsoft Excelなどで作成しているたいていのグラフは作成できるのではないでしょうか。ZedGraphで作成できないのは、レーダー・チャート、等高線グラフ、3D的な表示のグラフといったところです。
なかなか魅力的なZedGraphですが、残念ながら英語のドキュメントしか用意されていないようです。HTML Help形式のドキュメントも用意されていますが、これはライブラリのリファレンスになっており、これから読み始めてZedGraphの使い方を一から学ぶのは大変でしょう。ZedGraphのサイトでも書かれていますが「とにかくコードを書いてみるのが一番」ということで、まずは簡単なアプリケーションを書いてみることにしましょう。
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