2分 − ORACLE MASTERを取得する方法
それでは、実際にORACLE MASTER取得を目指す皆さんが、具体的にすべきことを紹介しましょう。
ORACLE MASTERを取得するまでには、以下のアクションが必要です。
- 試験に関する情報の確認
- 学習方法の決定と学習環境の準備
- 学習計画の作成と受験申し込み
- 受講および受講修了申請(GoldとPlatinumのみ必須)
- 学習
- 受験
- 試験合格申請(合格した試験ごとに行う)
- 認定キットの配送申請
いくつかのポイントについて補足します。まずは「1.試験に関する情報の確認」についてです(表3 各試験の基本情報)。
これらはすべてコンピュータを利用した試験(CBT:Computer Based Testing)として提供されます。受験の申し込みはプロメトリックのWebサイトから行えます(受験料は1試験につき1万5750円)。テストセンターは全国に200カ所以上あり、随時試験が行われているので、学習計画に合わせて受験することができます。
学習計画を立てる際には、以下の2点についても考慮するとよいでしょう。
- 便利な場所にあるテストセンターほど土日の予約は早く埋まってしまう(制約はありますが、予約のキャンセルを行うことはできますので早めの予約をお勧めします)
- 不合格になった試験に関しては、受験日を含め14日間は再受験できない(試験の合否はテスト終了時に分かります)
次は「2.学習方法の決定と学習環境の準備」についてです。基本的には、以下の学習方法の中から、いくつかを併用する形で学習することになります。
A.試験に対応するオラクル認定コースを受講する
B.市販の資格対策本や資格対策ツールを利用する
C.ORACLE MASTERの試験範囲に対応したe-Learningを利用する
D.OTN(Oracle Technology Network:オラクルの技術情報サイト)からOracle Databaseのトライアル版やマニュアルをダウンロードして利用する
AとBが最も短時間で多くのことを学習できる組み合わせですが、受講の機会を得られない場合、BとDを組み合わせるのが一般的です。
ただしGoldでは、認定要件の1つに「オラクル認定コースを1つ受講済みであること」があります。これは「1 class requirement」と呼ばれ、資格認定のためには所定のいくつかのコース(参考:Oracle University「要履修コース一覧」) の中から1つを選んで受講する必要があるというものです。
Goldの試験に合格してから受講しても構いませんが、効率良く学習を進めるためには、Goldの試験範囲に対応している「Oracle Database 10g Release 2: 管理 ワークショップII」を受講してから試験勉強をすることをお勧めします。受講したことはオラクルへ申請する必要があり、これを「受講修了申請」と呼んでいます。申請には受講したコース名と履修年月日、受講会場が必要です。受講時に記録しておくとよいでしょう。
最後に、学習期間について補足します。研修などを利用できる恵まれた環境にある場合、Bronzeであれば10日もかからずに取得することが可能です。しかし通常の業務が忙しい場合は、1〜2カ月で1つの試験に合格することを目標にするとよいと思います。
SilverとGoldに関しても、中だるみを防ぐために、1つの試験につき1〜3カ月程度の学習期間で合格を目指すことをお勧めします。
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