Linux印刷システムの仕組みと設定:実践でも役立つLPICドリル(7)(1/4 ページ)
本連載は、Linux 認定試験 LPICに対応しています。一般的なLinuxユーザーレベルのトピックは省略し、システム管理とサーバ管理の内容を取り上げています。また、LPIC対策だけでなく、関連するトピックについて系統的な理解を問う問題も出題しています。連載の特徴は、対象となるプログラムのバージョンを可能な限り明記していること、比較的新しくまとまった解説がまだ少ないトピック、重要だが理解しにくいトピックを優先して取り上げていることです。問題を解き、その解説を読むことにより実践でLinuxを活用できる力を身に付けます。
実践でも役立つLPICドリル バックナンバー
- 第1回 表示結果から読み解け! ハードウェア構成の調査
- 第2回 RPMによるパッケージ管理を理解する
- 第3回 ファイルシステムの管理と保守
- 第4回 X Window System の仕組みと設定
- 第5回 Linuxカーネルのコンフィグレーション手順
- 第6回 Linuxシステムの起動と停止の手順
- 第7回 Linux印刷システムの仕組みと設定
- 第8回 Linux時刻管理の仕組みと設定
- 第9回 Sambaのユーザー認証とファイルアクセス権の設定
- 第10回 DNSセキュリティの設定
- 第11回 Apache&Squidアクセス制御/ユーザー認証の設定
- 最終回 OpenSSHの認証手順
■今回のディストリビューション:CentOS 5.2
問題を解く鍵 【1】【2】【3】
このトピックに関連した設定や試験問題を解く際には、以下の項目がポイントになります。
【1】BSD系のLPD印刷システムの設定ファイルとコマンドを把握しておく
新しい印刷システムのCUPS(Common Unix Printing System)が開発されるまで、Linuxでは標準の印刷システムとしてLPDが使われてきました。その設定ファイルとコマンドの使用方法を把握しましょう。
今回対象としたCentOS 5.2をはじめ、最近のLinuxディストリビューションではCUPSが採用されることが多く、LPD印刷システムは提供されなくなりました。ですが、LPD印刷システムのコマンドが、CUPSのコマンドラインインターフェイスとして、ほとんど同じ形で提供されています。
テキストファイルが非PostScriptプリンタに送られるまでの処理は次のようになります。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
スプールディレクトリはプリンタへの出力が完了するまで、一時的に印刷ジョブをキューイングしておくディレクトリです。印刷ジョブはデータファイル(出力ファイル自身)とコントロールファイル(印刷要求を発行したホストのホスト名やユーザー名が記録されている)から構成されます。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
クライアントからのアクセスを許可するために、リモートプリンタサーバの/etc/hosts.equivまたは/etc/hosts.lpdファイルに、クライアント名あるいはすべてのクライアントを表す+を記述しておきます。
CUPSにおいても、CUPS設定時にLPD対応アプリケーションの互換のためにツールが/etc/printcapを自動生成します。
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