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無線LANの基礎について学習するネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(29)(2/2 ページ)

本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を解説します。2007年12月に改訂された新試験(640-802J)に対応しています。

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正解

 c

解説

 正解は選択肢cの「IEEE 802.11g」です。IEEE 802.11bとIEEE 802.11gは同じ2.4GHz帯を使用するため、相互互換性があります。

無線LANの概要

 PCを無線LANに接続するには、無線LAN対応のLANカードが必要です。これは、イーサネットにおけるNICに相当するものです。また、アクセスポイントを使用することで、無線LANと有線LANの相互接続を行うことができます。無線LAN端末は、アクセスポイントを介して有線LANに接続することができます。アクセスポイントは、有線LANのインターフェイスを備えているものが多く販売されています。アクセスポイントは、イーサネットで使用するハブに似たデバイスです。

 無線LANの利用形態は2つあります。アドホックモードとインフラストラクチャモードです。インフラストラクチャモードは、さらにBasic Service Set(BSS)とExtended Service Set(ESS)に分類されます。

アドホックモード

 無線LANに対応したPCが直接、通信する形態です。アクセスポイントが不要なため、手軽にPC同士が通信を行うことができます。

図1 アドホックモード
図1 アドホックモード

インフラストラクチャモード

 無線LANに対応したPCがアクセスポイントを経由して無線LANに接続する形態です。通常、オフィスではインフラストラクチャモードで無線LANを構築しています。

Basic Service Set(BSS)

 アクセスポイントを1つ使用して無線LANを接続する。

Extended Service Set(ESS)

 複数のアクセスポイントにまたがって無線LANを接続する。

図2 インフラストラクチャモード
図2 インフラストラクチャモード

 各カバレッジエリア(セル)には、チャネルを割り当てます。チャネルとは電波の周波数帯のことです。複数のアクセスポイントを使用して無線LANネットワークを構築する場合には、チャネルの設定に注意する必要があります。無線LANの規格により、使用できるチャネルが異なります。

 例えばIEEE 802.11b規格では、日本で使用できるチャネルは1から14までの14チャネルで、干渉せずに利用できるチャネルは1、6、11です。隣接するアクセスポイントに同じチャネルを設定すると、干渉が生じて正常に通信することができなくなります。これを避けるため、隣接するアクセスポイントには、干渉しないチャネルを割り当てます。

図3 チャネルの割り当て(IEEE 802.11b/gの場合)
図3 チャネルの割り当て(IEEE 802.11b/gの場合)

確認問題3

問題

 一般的にオフィスで使用されていて、アクセスポイントを介して接続する無線LANの利用形態を1つ選択してください。

a.アドホックモード

b.クライアントモード

c.アライアンスモード

d.インフラストラクチャモード

正解

 d

解説

 正解は選択肢dです。無線LANの利用形態にはインフラストラクチャモードとアドホックモードがあります。オフィスではインフラストラクチャモードを利用するのが一般的です。

筆者プロフィール

内藤佳弥子(ないとうかやこ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら



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