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WindowsでiOS開発ができるFlash Builderの基礎知識Flashでできる! iOSアプリ制作入門(2)(3/3 ページ)

Androidアプリも容易に作れるFlexベース開発ツール最新版の基本的な機能を紹介し、それを使ったアプリ開発の仕方を解説します。

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Windows上でできるiOSアプリの実行/デバッグ

 プロジェクトが作成したらFlexモバイルプロジェクトを選択して、右クリックしてコンテキストメニューを開きます。そして、[実行]または[デバッグ]のサブメニューにある[モバイルアプリケーション]を選択します。

 [実行]の[モバイルアプリケーション]項目を選択すると、[実行構成]ウィザードが開始されます。

 [デバッグ]の[モバイルアプリケーション]項目を選択すると、[デバッグ構成]ウィザードが開始されます。

 [実行構成]または、[デバッグ構成]ウィザードでは、起動方法を選択してアプリケーションを起動できます。

[デスクトップ上]

 アプリケーションをシミュレータ上で動作確認できます。シミュレータでは、デバイス依存の機能のテストを行うことはできません。

[デバイス上]

 デバイス依存の機能をテストする際は、[デバイス上]でテスト行います。iOSアプリのパッケージ化の方法は、[標準][高速]の2種類あります。[高速]を使うと、数分待たされていたパッケージ化が数秒で終わるようになります。これによって、開発効率が上がります。ただし実行速度はリリースビルドより、かなり遅くなります。

 ちなみに、デバッグは、Wi-Fi経由で行われます。iPhone/iPadとFlash Builder 4.5.1が起動しているマシンが同じWiFiネットワークに接続する必要があります。

iOS開発証明書とプロビジョニングファイルを指定

 次に、起動方法を[デバイス上]に選択して起動するためには、パッケージ化の設定を行う必要があります。そのためには、[設定]をクリックしてパッケージ化の設定を行います。この画面は、FlexモバイルプロジェクトのプロパティのFlexビルドのパッケージ化から行うこともできます。

 iOSのFlexビルドのパッケージ化では、iOS Provisioning Portalから取得したiOS開発証明書とプロビジョニングファイルを指定します。

iPhone/iPadアプリとして、リリースビルド

 Flexモバイルプロジェクトでは、App Storeへの最終リリースビルドパッケージ、または、「Ad hoc」パッケージを生成できます。そのためには、Flexモバイルプロジェクトを選択して、[プロジェクト]→[リリースビルドのエクスポート]を選択します。

 最初のページでは、ターゲットプラットフォームで[Apple iOS]が選択されていることを確認して、エクスポート先フォルダを指定して、[次へ]ボタンを押下します。

 次のページではリリースビルドを行うためのiOS証明書とプロビジョニングファイルを指定します。基本的には、Flexモバイルプロジェクトで指定したファイルを使用します。

 そして、パッケージタイプを選択して、[終了]ボタンを押下してパッケージ化をスタートさせます。パッケージ化が完了するまで時間がかかります。

iOS/Andorid両方の対応に悩む人こそ

 本稿では、Flash Builder 4.5.1を使ったiOSアプリ開発の始め方について説明しました。

 これまでのiOSアプリ開発は、いろいろな制約がある限定的なものでしたが、Flash Builder 4.5.1とFlex SDK 4.5.1のモバイル機能を使用することで、Windows端末でもiOSアプリ開発が容易に行えるようになったことが理解できたかと思います。

 また、記事「Flash Builderで始めるAndroidアプリ開発“超”入門」で紹介したように基本的な機能で共通のものなら、1つのソースコードでiOS/Andorid両方のアプリとしてビルドできるので、プラットフォームの違いに悩む開発者/デザイナは1度試してみてはいかがでしょうか。


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