連載
5分で分かる「知財」〜複雑な部分を分かりやすく:5分で絶対に分かる(4/5 ページ)
知的財産(知財)は難しい・ややこしいとお考えの方は多いのではないでしょうか? 複雑な部分を分かりやすく説明します
4分−知的財産権の種類(1)
日本の制度では、知的財産権は、大きく人間の知的創造物に関する権利、営業標識に関する権利、その他のビジネスに有用な情報に関する権利に分かれます。
まずは、知的創造物に関する権利から簡単に見ていきましょう。
特許権は発明(技術的アイデア)を保護する権利です。おそらく、ITエンジニアにとっては、著作権と並んで重要性が高い権利です。
意匠権は物品の外観デザイン(工業デザイン)を保護する権利です。自動車、家電、家具など、外観が重要な製品を設計する人にとっては重要です。なお、物品に付随する液晶画面のデザインも意匠として保護されますので、ソフトウェア・エンジニアにとっても意匠権は関連してきます。
実用新案権は特許権に類似していますが、小発明を保護するための権利です。物理的なものの構造などしか保護対象になりませんのでプログラムは対象外です。
著作権は、音楽、絵画、映画、小説など広く芸術的なコンテンツを保護するための権利です。加えて、プログラムも(技術的なプログラムであっても)著作権で保護されます。
これ以外にもICのレイアウトや植物の品種なども法律によって保護されますが、説明は省略します。
特許、意匠、著作権については重要性が高いので、あらためて別の回でもっと詳しく解説することにしましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.