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OpenStackプロジェクトの歴史、いまさら聞けないOpenStackコンポーネントたまおきのOpenStackウォッチ(2013年9月版)(2/3 ページ)

本連載では、今後の実務利用が期待されるOpenStack界隈の技術動向を中心に紹介していきます。1回目は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformに関する情報源や、OpenStackプロジェクト全体の振り返り、各コンポーネントの整理をしていきます。

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3歳になったOpenStack、Havanaまでの成長記録

 2つ目はOpenStackの3回目の誕生日についてのお話です。

 OpenStackはNASAとRackspaceが中心となってOpenStackプロジェクトを2010年に発足しました。2013年7月24日に3回目の誕生日を迎えることになりました。

 OpenStackのリリース名はアメリカの都市の名前をABC順で採用しているようです。最初のリリースのAustinから今秋にリリース予定のHavanaまでの8つのリリースを並べてみました。

リリース名 公開日 リリースの説明
Austin 2010年10月公開 Amazon Web Services(AWS)のAmazon EC2およびEBS(Elastic Block Storage)に相当する「OpenStack Compute(Nova)」と分散オブジェクトストレージ「OpenStack Object Storage(Swift)」をApache Licenseで公開
Bexar 2011年2月公開 イメージ管理サービス「OpenStack Image Service(Glance)」登場
Cactus 2011年4月公開 OpenStack Image Service(Glance)がコアコンポーネントに昇格
Diablo 2011年10月公開 Web管理コンソール「OpenStack Dashboard(Horizon)」と統合認証「OpenStack Identity Service(Keystone)」と仮想ネットワーク管理「OpenStack Networking(Neutron(旧名: Quantum)」が登場
Essex 2012年1月公開 OpenStack Dashboard(Horizon)とOpenStack Identity Service(Keystone)がコアコンポーネントに昇格
Folsom 2012年9月公開 OpenStack Foundationが発足。OpenStack Networking(Neutron:旧名 Quantum)とブロックストレージ「OpenStack Block Storage(Cinder)」がコアコンポーネントに昇格
Grizzly 2013年4月公開 OpenStack Compute(Nova)のスケーラビリティ強化やOpenStack Networking(Neutron:旧名 Quantum)のスケーラビリティ強化やロードバランサ機能の追加
Havana 2013年10月公開予定 課金用途のリソース監視「Metering(Ceilometer)」やAWS CloudFormation API互換のオーケストレーション基盤「Orchestration(Heat)」などの新機能を追加予定

 「コンポーネント名(プロジェクト名)」で列記してみましたが、一般的にプロジェクト名で語られることが多いので、以降はプロジェクト名で表記いたします。

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