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5分で分かる「ECM」ペーパーレスから統合管理へ(6/6 ページ)

企業がコンテンツを管理するための取り組み全般を指す「ECM(Enterprise Content Management)」の存在価値が、ここに来て再びクローズアップされつつあります。あらためてその役割と効果について整理してみましょう。

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5分〜これからのECMのあり方

 企業のコンテンツ管理はここ数年の間で、前項で紹介したようなセキュリティやコンプライアンス、BCPといった新たな社会的要請を受け、その対応を迫られています。そしてそのための有効な手段として、ECMがあらためて脚光を浴びているというわけです。

 さらに近年では、ECMに対する新たなニーズも興りつつあります。例えば、「グローバル対応」もその1つです。現在、日本企業の海外進出が加速していますが、そうした企業の多くが本国と海外拠点との間の情報共有に課題を抱えているといいます。そこでECM製品にも、最近ではグローバル対応機能が求められるようになってきました。この場合、海外からの大量アクセスにも耐えられるだけのパフォーマンスが求められるとともに、場合によっては多国語対応も必要になってくるでしょう。

 また、近年注目を集める「ビッグデータ」への対応も、これからのECMの在り様を占う上では1つのポイントになるでしょう。ここでは、ビッグデータの処理を担う外部システムや、ビッグデータの分析結果をユーザーに提供するBIシステムなどとの連携機能が鍵を握ることになりそうです。

 このように、「ペーパーレス」というある意味古典的なITニーズから出発したECMですが、時代の要請に適宜応えながら進化を続け、今や企業の情報系システムの基盤を一手に担う存在にまでなろうとしています。これまでその存在をあまり意識したことがなかった方は、これを機に自社の業務課題を解決する手段の1つとして、ECMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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