Windows 7/8/8.1のウィンドウ枠の幅を調整する:Tech TIPS
ウィンドウのデザインを変更して、ウィンドウ枠の幅を自分の好みに調整しよう。ただWindows 8/8.1では、Windows 7まであった[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが無くなり、ユーザーインターフェースでは設定できなくなってしまった。Windows 8/8.1では、レジストリで調整する方法を紹介する。
対象OS:Windows 7、Windows 8/8.1
解説
Windows XPからWindows 7/8/8.1に移行すると、Windows XPに比べてウィンドウ枠が太くなっており、違和感を覚える人もいるのではないだろうか。このような場合、設定を変更してウィンドウ枠を細くするとよい。ただWindows 7では[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログで行えるが、Windows 8/8.1では[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが無いため、レジストリを操作する必要がある。その方法を解説する。
操作方法
■Windows 7の場合
Windows 7(Starterエディションを除く)の場合、ウィンドウ枠の幅などを設定できるダイアログが用意されているので、これを利用する。[コントロール パネル]−[個人設定]を開き、ダイアログの[ウィンドウの色]のリンクをクリックする(Aeroが有効の場合は、Aeroの[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが開くので、[デザインの詳細設定]リンクをクリックする)と、[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログ(Aeroの有効/無効の両方で共通)が開く。
[個人設定]ダイアログの画面
Starterエディションを除くWindows 7の場合、[コントロール パネル]−[個人設定]を開き、ダイアログの[ウィンドウの色]のリンクをクリックすると[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが開く。ただしAeroを有効にしている場合、[ウィンドウの色]のリンクをクリックすると、Aeroの[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが開くので、さらに[デザインの詳細設定]リンクをクリックする必要がある。
(1)[個人設定]ダイアログの[ウィンドウの色]のリンクをクリックする。→[B]へ
Windows 7 Starterエディションの場合、[コントロール パネル]−[個人設定]が無いので、[コントロール パネル]−[ディスプレイ]を開き、左側のメニューから[配色の変更]リンクをクリックし、[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログを開く。さらに[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログの[詳細設定]ボタンをクリックすると、上記のWindows 7と同様の[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログ(ただしダイアログ名は「ウィンドウの色とデザインの詳細設定」)が開く。
[ディスプレイ]ダイアログの画面
[ディスプレイ]ダイアログの左側のメニューから[配色の変更]リンクをクリックする。
(1)[配色の変更]リンクをクリックする。Windows 7 Starterエディションのみこのメニューが用意されている。→[A]へ
[A]
[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログの画面
このダイアログでは配色が選択できる。「Windowsクラシック」を選択すると、Windows 95時代の古いWindowsの配色に変更できる。ウィンドウ枠の幅を変更するには、さらに[詳細設定]ボタンをクリックする。
(1)ここでさらに[詳細設定]ボタンをクリックする。→[B]へ
このように[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログは開くための階層が深く、Aeroの有効/無効、エディションによって手順が異なるなど、他人に説明する際には少々面倒だ。そこで、簡単にダイアログを呼び出す方法も紹介しておこう。[スタート]メニューの[プログラムとファイルの検索]や[ファイル名を指定して実行]、またはコマンドプロンプトで、「desk.cpl ,5」を実行すれば、直接、[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが呼び出せる(cplファイルについては、TIPS「よく使うコントロール・パネル・アイテムを素早く起動できるようにする」参照のこと)。
[スタート]メニューの[プログラムとファイルの検索]
[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログを素早く開くには、[スタート]メニューの[プログラムとファイルの検索]に「desk.cpl ,5」と入力して、[Enter]キーを押せばよい。
(1)[プログラムとファイルの検索]に「desk.cpl ,5」と入力して実行すると、[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログが開く。→[B]へ
この[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログで、「指定する部分」のプルダウンメニューから「ウィンドウの境界の間隔」を選択し、「サイズ」をデフォルトの「4」から任意の値に変更すればよい。4より小さい数値を指定すればウィンドウ枠が細くなり、大きな数値を指定すれば太くなる。[OK]ボタンまたは[適用]ボタンをクリックすると、変更がすぐにウィンドウに反映される。
[B]
[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログの画面
[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログで、「指定する部分」のプルダウンメニューから「ウィンドウの境界の間隔」を選択する。「サイズ」をデフォルトの「4」から、細くしたければ「0」に変更する。
(1)「指定する部分」のプルダウンメニューから「ウィンドウの境界の間隔」を選択する。
(2)「サイズ」をデフォルトの「4」から「0」に変更すれば、ウィンドウ枠が細くなる。
■Windows 8/8.1の場合
Windows 8/8.1では、[ウィンドウの色とデザイン]ダイアログがなくなり、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)でウィンドウ枠の幅などが変更できなくなっている。ウィンドウ枠の幅を変更するには以下のレジストリを操作する必要がある。
[注意]
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリエディターの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。
項目 | 内容 |
---|---|
キー | HKEY_CURRENT_USERのControl Panel\Desktop\WindowMetrics |
値の名前 | PaddedBorderWidth |
種類 | REG_SZ(文字列型) |
値のデータ | 0(最小幅)/-60(デフォルト) |
ウィンドウ枠の幅を変更するレジストリ設定 |
この値のデータを「0」に設定すれば、Windows XPのウィンドウデザインと同様になる。Windows 8/8.1のウィンドウ枠が太く、好みでない場合は、このレジストリの値のデータを調整して自分の好みに設定するとよい。なおWindows 8/8.1の場合、一度サインアウトして、再度サインインしないと変更が反映されないので注意したい。
ウィンドウ枠の幅を設定するレジストリ
Windows 8/8.1の場合、ウィンドウ枠の幅を変更するにはレジストリを編集する必要がある。
(1)WindowMetricsキーを選択する。
(2)PaddedBorderWidthの値のデータを変更すると、ウィンドウ枠の幅を変更できる。
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