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100〜1000倍の高速化を実現――オラクル「Oracle Database In-Memory」を発表Oracle Database 12c対応ハードウェアで利用可能

オラクルがインメモリデータベース「Oracle Database In-Memory」を発表した。エンタープライズアプリケーションのテストでは、100〜1000倍の高速化を実現できたという。

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 米オラクルは2014年6月10日(米国時間)、インメモリデータベースの「Oracle Database In-Memory」を発表した。アプリケーション、ミドルウェア、データベースシステムを横断するインメモリ機能を提供し、100〜1000倍の性能向上をうたっている。

 オラクルの発表によると、Oracle Database In-Memoryは「Oracle Database 12c」を拡張してリアルタイム分析を可能にし、分析、データウェアハウス、レポート機能を大幅に向上させながら、OLTP(オンライントランザクション処理)を高速化するという。

 ローストア(行形式)とカラムストア(列形式)を組み合わせたデュアルフォーマットのインメモリアーキテクチャを採用し、データ損失やダウンタイムに備えた「Maximum Availability Architecture」や先端のセキュリティ技術などを搭載。プログラミング言語はJava、R、PHP、Python、Ruby、そして、Node.js、RESTやビッグデータなどに対応する。

 Oracle Database In-Memoryは既存のOracle Databaseに対応したアプリケーション環境にも簡単に導入することが可能で、アプリケーションの変更も不要であるという。オラクルによると、E-Business Suite、JD Edwards、PeopleSoft、Siebel、Fusion Applicationsといったエンタープライズアプリケーションの性能テストにおいて、100〜1000倍の高速化を実現できたとのことだ。

 オラクル本社で開かれた発表会には、最高経営責任者(CEO)のラリー・エリソン氏が登場。エリソン氏は、「既存のアプリケーションを使ったリアルタイムデータ分析と高速トランザクションの組み合わせにより、データに基づく素早い意思決定や、顧客ニーズへの迅速な対応、主要プロセスの継続的な最適化が可能になる」と力説した。

 Oracle Database In-Memoryの正式な提供開始は7月が予定されている。Oracle Database 12cに対応したハードウェアで利用できる。

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