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日立、性能を約1.6倍に高めたスーパーコンピューター用サーバー流体解析や気象予測などの大規模シミュレーション向け

日立製作所はスーパーテクニカルサーバー「SR24000シリーズ」を発表。流体解析や気象予測、生命科学や新素材開発といった幅広い分野での活用が期待される。

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既に、ヒューマノイドに使われる各種アプリ高速化などの研究に活用

 日立製作所は2014年9月17日から、大規模シミュレーション向けのスーパーテクニカルサーバー「SR24000シリーズ」の販売を開始した。最新の「POWER8」プロセッサーの搭載などによって、従来モデルに比べ約1.6倍の性能を実現することが特徴だ。

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スーパーテクニカルサーバー「SR24000シリーズ」。従来モデルに比べ、約1.6倍の実効性能を実現した

 SR24000シリーズには、2Uのシャーシで3.42GHzのPOWER8プロセッサーを最大20コア搭載できる「XP1」と、4Uのシャーシに3.52GHzのPOWER8プロセッサーを最大24コアまで搭載できる「XP2」の2モデルがある。ノード当たりの理論演算性能は、XP1が547.2GFLOPS、XP2は675.84GFLOPSで、最大512ノードまで拡張可能だ。いずれも、ノード当たりのメモリ転送速度を従来の約2.8倍となる384GB/秒に向上させた他、InfiniBandの採用によってノード間データ転送速度も高速化し、従来比約3.3倍となる54.2GB/秒を実現している。

 日立製作所では、同製品に、自動的に演算の並列処理を行う「自動並列化コンパイラ」や「クラスタ管理技術」、分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」といったソフトウェアや運用管理ノウハウと組み合わせ、スーパーコンピューターシステムとして提供。流体解析や気象予測、あるいは生命科学や新素材開発といった幅広い分野で、大量のデータを用いた科学技術計算を支援する。既に、早稲田大学理工学術院に先行納入され、博士課程教育リーディングプログラム「実体情報学」の計算機システムとして、ヒューマノイドや医療用ロボットなどに使われる各種アプリケーションの高速化などの研究に活用されているという。

 SR24000シリーズの価格は個別見積もりで、12月1日から出荷を開始する。

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