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開発環境構築の基礎からレゴ城造り、パートナー交渉術まで〜OpenStack Upstream Trainingの内容とは?(2/3 ページ)

OpenStack Summit Parisでは、数々の先進的な企業事例が登場した一方で、開発コミュニティ参加希望者に向けたオープンなトレーニングプログラムも企画されていた。OSSコミュニティのエコシステムの考え方まで考慮した2日間にわたるプログラムを、参加エンジニアがリポートします。

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開発者のためのオンラインサービス類を整理する

 開発はフェーストゥフェースのミーティングの他は、多くがオンラインで行われます。コミュニティでは多様なツールを目的に応じて使い分けています。それぞれを見ておきましょう。

Etherpad

 EtherpadはOSS(オープンソースソフトウェア)のオンラインエディターです。リアルタイムで記述した議事録やアイデアを他のユーザーと共有することができます。Design SummitやIRC meetingの議事録は全てEtherpadで記録されています。

 誰でも作成することができますが、削除できないので利用には注意が必要です。今回のKilo Design Summitの議事録はこのページにまとめられています。


Etherpad

IRC

 irc.freenode.netに#openstackから始まるチャネルがいくつか開かれています。例えばバグを発見した際、Launchpadに投稿する前に登録するべき内容かどうか、この場で聞くことができます。


IRCを使った議論の様子(クリックで拡大表示)

Launchpad

 OpenStackのLaunchpadには、バグトラッキングとBlueprintがまとめられています。

Stackalytics

 OpenStackに関わる全ての統計情報がまとめられています。貢献している企業や、最もコミットしたユーザーなどを調べることができます。メーリングリスト上でやりとりしている相手がどんな人なのか知るために、ここから情報を得ましょう。


Stackalytics(クリックで拡大表示)

Gerrit

 「Gerrit」はGitベースのコードレビューシステムです。自分の変更をGit上にコミットした後、Gerritを通じてレビューが行われます。正式にマージされるとGitHub上で公開されているOpenStackのリポジトリツリーから確認することができます。


Gerrit(クリックで拡大表示)

 コードレビューの手順は次の通りです。

  1. git cloneでGitHub上にあるOpenStackのツリーを取得する
  2. git branchで修正用のブランチを作成する
  3. 実装・変更しgit commitする
  4. git-reviewでGerritへ自分のcommitをpushする
  5. Gerrit上で新しいレビューリクエストページが作成され、関係者にレビューしてもらう
  6. 問題なければGitHub上のリポジトリにマージされる

レビューリクエストを送ったときに、継続的インテグレーションツール「Jenkins」による簡易テストが行われ、判定の参考となります。


コードレビューのワークフロー(クリックで拡大表示)

 GerritやJenkinsといった単語が出てきましたが、開発に使うサービスはStackforgeにまとめられています。これから開発する人はまずはここへアクセスしてみましょう。

 サミットで開催されたトレーニングでは、commit logの書き方など、開発の基本的なルール共有が行われました。

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