デザインネタをWebで探す人が知っておきたい、日ごろのネタ収集と活用を効率化する4つのアプリ:スマホカメラとタッチで変わる制作現場(1)(2/3 ページ)
Creative Cloudのスマホ向けアプリAdobe Shape/Brush/Colorを使って、それぞれ形状、ブラシ、色の組み合わせをデザインの素材として日ごろから収集しておくと、アイデアを形にしてWebデザインなどに生かすのが効率的になる。その実例を紹介しながら、日ごろのデザインネタ収集の方法がどのように変わるのかを紹介しよう。
ブラシも外出先でサクッと作成、ネタ「ブラシ」作りにも活用できるAdobe Brush
「Adobe Brush CC」(以下、Brush)はカメラを使って「ブラシ」(筆)を作ることができるアプリだ。これまでPhotoshopのブラシ作りは、Photoshop上で何らかの元となる絵を描いて、それを「ブラシ」として設定するといった作業が必要だった。Brushはそういった面倒な部分をアプリ上で行えるようになっている。「ブラシ」専用のアプリなので操作もごく限られた状態になっており、すぐに使いこなせる。
「ブラシ」は写真を撮影して、ブラシにしたい部分を選び、始点と終点、その間の部分を設定するだけだ。
背景を抜きやすいような写真を取ると編集しやすい。
「ブラシ」を作る際に白色を抜く機能があるので、ホワイトバックで撮影するのが一番良いようだ。壁紙や影が写り込んでいる場合は指でなぞって消すことになる。
また、レンズを伸ばすような「ブラシ」も作ることができる。
この応用として人を「ブラシ」化することもできる。他にはラーメンの麺を「ブラシ」化している例もある。
作成したカメラ「ブラシ」は、すぐに他のアプリにも同期され、IllustratorやPhotoshop、iPad用のモバイルスケッチアプリ「Adobe Photoshop Sketch」で利用できた。
なおBrushでは、どのアプリ向けに「ブラシ」を作るかという設定をしておく必要がある。設定外のアプリではライブラリに表示はされるが利用はできないので注意が必要だ。
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