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全ての開発者が押さえておくべきマイクロソフトの最新技術動向特集:Build 2015(5/5 ページ)

2015年夏に予定されているWindows 10/Visual Studio 2015のリリースとともに、マイクロソフトはどこに向かうのか。その最新動向をキャッチアップしよう!

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 Build 2015に合わせて、VS 2015のRC版がリリースされた。VS 2015の新機能については、「Visual Studio 2015新機能をプレビューで見てみよう」や「Visual Basic 14の新機能ベスト10」をご覧いただきたい。RCでは、新たにGitHub extensionが提供された(GitHubとの連携であって、Gitリポジトリの利用はVisual Studio 2013から標準で対応)。

 また、新しくVisual Studioファミリーに「Visual Studio Code」が加わった(次の画像)。これは、Windows/LinuxMac OS X用のコードエディターである。

Visual Studio Code
Visual Studio Code
Visual Studio Code
上: Build 2015の1日目のキーノート動画より。IntelliSense(自動補完機能)/デバッグ/Gitリポジトリ連携がうたわれている。Windowsだけでなく、Mac用/Linux用も無償で提供される。
下: Build 2015のセッション3-680「Visual Studio Code:A Deep Dive on the Redefined Code Editor for OS X, Linux and Windows」の資料より。
対応している言語では、最低でも色分けやかっこの対応などが機能する(basic)。betterとされている言語では、IntelliSenseやアウトライン機能なども使える。bestとなっている言語ではリファクタリング機能なども装備している。

まとめ

 Build 2015で明らかにされたマイクロソフトの新技術は多岐にわたるが、特徴的なのはクロスプラットフォーム/オープンソースにますます力を入れてきていることだ。オープンソース化について本稿ではあまり取り上げなかったが、例えば.NET Coreの提供はGitHubでソースコードを公開する形で行われるなど、プロジェクトごとにどんどんオープンソース化してきている。

 もう一つ特徴的だと筆者が感じたのは、Windowsデバイス用の全てのアプリを(Webアプリも含めて)ユニバーサルWindowsプラットフォーム上に集約していこうという動きだ。そこにはもちろんマイクロソフトのストアにアプリを集めたいという経営上の思惑もあるだろう。しかし、インストール/アンインストールが簡単かつ確実にでき、アプリ自体はサンドボックス上で分離されて動くというプラットフォームは、エンドユーザーに安心と安全をもたらすに違いない。Windows 8のキャッチフレーズ「Windows reimagined」(Windowsの再創造)の一環として信頼できるストアアプリを提供してきたが、それを全てのアプリに広げていこうというのである。

 なお、Windows 10をDevice Guardでロックダウンすると「デスクトップアプリも動くWindows RT(のようなもの)」となり、デスクトップアプリのインストールもストアから(または有効なデジタル署名が付いているもの)だけになる。デスクトップアプリの開発者は、Device Guardの普及状況に注意しておくべきだ。

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