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エンジニア兼採用担当者が、古今東西エンジニアの転職事情をひもトークまた昭和な転職で失敗してるの? きのこる先生の「かろやかな転職」(1)(1/2 ページ)

元プログラマー、現Web系企業の人事担当者「きのこる先生」が帰ってきた! 転職サービスに依存せずソーシャルなつながりを活用する「転職2.0」で、エンジニアは幸せな転職ができるのか?

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編集部より

 エンジニアを取り巻く転職事情はここ数年で、従来の転職サイトや転職エージェントを利用するスタイルから、オープンでソーシャルなスタイルへと大きく変化しました。エンジニアが納得のいくキャリアを自律的にドライブするには、転職をどのように考え、どのように取り組めばよいのか。元プログラマー、現Web系企業人事担当者の「きのこる先生」が、「かろやかに」に指南します。

また昭和な転職で失敗してるの? きのこる先生の「かろやかな転職」

連載目次

お久しぶりです、きのこる先生です

 こんにちは、はじめまして。そしてもしかしたら、お久しぶりです。ソフトウエアエンジニアにして採用担当の菌類、きのこる先生です。「きのこる先生のエンジニア転職指南」以来、およそ3年ぶりに@ITで連載をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 まずは簡単に自己紹介。Web上ではわけあって菌類の姿をしていますが、都内のWebサービス運営企業に勤務するソフトウエアエンジニアです。人事の仕事も兼務しており、エンジニアの中途採用担当として、求人に応募してきたエンジニアの書類審査や採用面接に従事しています。

 人間で計算するとアラフォーぐらいの年齢で、妻と子どもが一人ずついます。休日は子どもとバーベキューできのこを焼いたり、きのこ料理を肴に酒を飲んだり、この先生きのこるためのプログラムやテキストを書いたりしています。人間の姿でIT系のイベントや勉強会に出没することもありますが、見掛けてもどうか正体はナイショにしておいてください。

エンジニアに転職指南をしていました

 前回の連載「きのこる先生のエンジニア転職指南」は、エンジニアの中途採用担当として転属させられた時の経験を基に書いたものです。エンジニアが転職を成功させるための応募書類の書き方や転職エージェントの使い方、エンジニアとしての心掛けなどを語りました。この連載を始める前に自分で全部読み返してみたのですが……いやあ菌類、なかなかいいこと言ってますね!(自画自賛)

 Web系企業への転職を志すエンジニアの皆さんにとっては、今でも十分参考になる内容だと自負しております。手前味噌で恐縮ですが、ぜひこちらもご一読ください。

あれから3年たちました

 さて、現在は2015年。前回の連載から、もう3年もたってしまったのですね……。北陸新幹線が開通したり、山手トンネルが全線開通して日本一長いトンネルになったり、今年前半だけでもいろんなことがありました。10月には過去からデロリアンがやってきますし、12月にはフォースが覚醒します。まだまだいろんな変化がありそうだ!

 IT業界は「ドッグイヤー」といわれるほど変化の速い分野ですから、この3年でさまざまな変化が起きているはずです。IT業界に生きる菌類にも変化がありました。具体的には転職を2回しています。もちろん前回の連載を十分に活用した結果ですから、ちゃんとご利益のある連載だったといえましょう(自画自賛 その2)。

 所属した2社どちらでも、エンジニアとして開発をしつつ、中途採用担当としての仕事も続けてきました。そこで得た経験や感じた変化から、2015年に現役のエンジニアがこの先生きのこる、その手段の一つとしての「転職」について書いていきます。

転職、バージョンアップしています

 前回の連載の最終回「転職したいITエンジニアが知るべき97のこと」には、「38.転職2.0の幕開け」という節があります。今回の連載はこのとき出てきた「転職2.0」という言葉をキーワードに、2015年式 エンジニアの転職について考えていきます。

転職1.0のおさらい

 「転職2.0」というからには、前バージョンである「転職1.0」があるはずですね。まずは「転職1.0」こと、転職サービスとエージェントを使った転職について、登場人物ごとの視点でおさらいしておきましょう。

 以下、転職しようと考えている人を「エンジニア」、エンジニアを中途採用しようとしている会社を「企業」、企業とエンジニアのマッチングを行うサービスを「転職サービス」、エンジニアが転職サービスに登録すると付く担当者のことを「エージェント」と呼びます。

エンジニアの視点から

 エンジニアは転職サービスにプロフィールを登録します。その後、転職サービスの担当者である「エージェント」と面談を行い、意向や希望を伝え、求人の紹介を受けます。興味を引かれる求人があればエージェント経由で応募し、書類選考と採用面接を受けます。スキル&ポジション&年収がマッチすれば内定のオファーが来るので、受諾して入社となります。

企業の視点から

 エンジニアを中途採用しようとする企業は、転職サービスに求人情報を掲載します。エージェントから候補となるエンジニアを紹介されるので、書類選考と採用面接を行います。スキルやポジション、年収などの条件がマッチすると判断したら、内定のオファーを出し、受諾されれば採用となります。このとき、企業は転職サービスに手数料を支払います。

転職サービスの視点から

 転職サービスは企業に営業をかけ、求人情報を集めます。また、Webや雑誌などのメディアに広告を出したり、セミナーや合同面接会などのイベントを開催したりして、転職を希望するエンジニアを集めます。求人にマッチするエンジニアがいたら企業に紹介し、採用が決まったら企業から手数料を受け取ります。

 これがエージェント型の転職、通称「転職1.0」のおおまかな流れです。中途採用のフローとしてはよくあるものなので、経験したことがある方もいらっしゃることでしょう。

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