UnityでテクスチャにレンダリングできるRender Textureとオブジェクトに反射光を当てるGlobal Illumination、Light Probe:Unity 5で無料になった機能の使い方(4)(1/4 ページ)
ゲーム開発環境Unity 5の「Personal Edition」では、Unity 4.6以前では有料だった機能が無料で使えるようになった。本連載では、Unity 5で無料になった機能の使い方について解説していく。今回は、テクスチャにレンダリングできるRender Textureとオブジェクトに反射光を当てるGlobal Illumination、Light Probeの使い方について解説する。
Unity 5で無料になったRender Texture、GI、Light Probeを使いこなそう
Unity 5では、レンダリング先を画面ではなくテクスチャにするRender Textureが無料で使用可能になった。
「ユニティちゃんライブ」の動画で、背景に表示されている大きなモニターのようなものに踊るユニティちゃんが映し出されているが、このようなことが可能になるのだ(図1)。
今回は、このRender Textureの使い方と、Render Textureにおける太陽と光の当て方について解説する。これに関連してUnity 5から無料で使えるようになったオブジェクトに反射光を当てるGI(Global Illumination)とLight Probeについても簡単に紹介しておこう。
Unity 4.5/4.6と本連載における筆者の環境について
Unity 4.5/4.6の使い方については、連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」(まとめPDFもあり)を参照してほしい。また、Unity 5での新規プロジェクトの作り方やUnity 4.5/4.6とUnity 5の基本的なメニューの違いについては、記事「Unity Web Playerなどへの書き出し&Unity 4.6とUnity 5の互換性、基本的なメニューの違い」を参照してほしい。
なお筆者の環境では、Unity 4.5/4.6をインストールしたPCにUnity 5を追加している。機能を紹介するためのサンプルアプリを作る過程や、ローカルPCからのアセットのインポートなど、一部Unity 4.5/4.6の環境に依存している部分もあるが、本連載はUnity 5で無料で使えるようになった機能の紹介がメインなので、あらかじめご了承いただきたい。
Render Textureを使うための準備
まずは、新規プロジェクトを作成しよう。「Project name」に「Unity5_RenderTextureSample」と指定し、「3D」を選択して「Create project」ボタンをクリックする。
Asset Storeから必要なAssetをインポートする
今回、Asset Storeから「Import」するのは、下記の3つの無料のAssetだ。
- Skeleton Pack(無料)
- Ground Textures Pack(無料)
- Free Game Music(無料)
Asset Storeの検索欄に「Skeleton Pack」と入力すると「Import」画面が表示されるので、「Import」する(図2)。
次に、Asset Storeの検索欄に「Ground Textures Pack」と入力すると「Import」画面が表示されるので、「Import」する(図3)。
3の「Free Game Music」については、連載第2回の「UnityのAudio Mixerの再生やボリュームを制御するには」でImportしているので、そちらを参照してほしい。
これら3つのAssetを「Import」すると「Project」内に「Import」したファイルのフォルダーが作成される(図4)。
舞台を作る
次に舞台を作っていこう。「Hierarchy」の「Create」→「3D Object」→「Plane」と選択する。「Plane」上に同じく「Cube」を1個配置し、図5のようにサイズを大きくしておく。ただし、「Z」の値は小さくして、厚みを薄くしておく。「Plane」を立てる場合は、「トランスフォームツール」の「回転ツール」を使用する。
「3D キャラクター」を配置する
「Project」→「Assets」→「SkeletonData」フォルダー内の「skeleton.FBX」を「Plane」上にドラッグ&ドロップする(図6)。
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