連載
VLAN間ルーティングの設定と確認:CCENT/CCNA 試験対策 2015年版(23)(1/3 ページ)
シスコの認定資格「CCENT/CCNA」のポイントを学ぶシリーズ。今回は、VLANの特徴をおさらいし、VLAN間ルーティングの設定と確認方法を解説します。
ネットワーク初心者がCCENT/CCNAを受験するために必要な知識を学ぶ本連載。20回、21回、22回の3回に分けて、シスコシステムズが発表しているCCENT試験内容の4.7「OSPF(シングル エリア)の設定と確認」の範囲を解説しました。
今回は4.8「VLAN間ルーティング(「ルーター オン ア スティック」方式)」の設定と確認」の範囲を説明します。ルーターとスイッチ、二種類のデバイスを同時に使用します。
復習:VLANの特徴
連載第12回「VLANで論理的に独立したネットワークを作成する」で解説したVLANの特徴を、あらためて掲載します。
初期状態のスイッチは、VLAN-IDの値は「1」で設定されています。
図2は、複数のVLAN定義を2台以上のスイッチに適用した場合の通信可否です。
VLANは一つのネットワークセグメントと判断され、VLAN-IDが変わると、別のネットワークであると判断されます。従って、異なるVLAN間での通信を行うには、ルーターが必要です。
スイッチとルーターなど他の機器を接続する際、スイッチのポートは2種類の接続モードを指定できます。
- アクセスモード=>単一のVLANに限定し、VLANタグを付与しない
- トランクモード=>複数VLANに対応でき、VLANタグを付与する
次ページから、今回の本題「VLAN間ルーティングの設定と確認」を順に説明していきます。
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