「忍」と書いてシステムエンジニアと読む〜仕事の「りある」:えんじにあ解体新書(1)(3/4 ページ)
「システムエンジニアってどんな仕事をするの?」「IT業界は3Kって本当?」――現役SEがエンジニア100人に聞いたアンケートを基に、エンジニアの「りある」を紹介します。
SEの仕事の大半は、どんな業務?
では、SEの皆さんは、日々どんな仕事をしているのでしょうか。技術者ですから、毎日PCに向かってプログラミングを書いていると思う人も多いのではないでしょうか。
ここで、人気ブログランキングを活用して取得した、「SEの仕事の大半は、どんな業務?」というアンケートを紹介します。
SEの仕事の大半は、どんな業務?
SEという仕事は技術職であり、プログラミングであったり、実機(※)で設定していることが多いイメージがあります。でも、現実はどうなのでしょうか?
【アンケート結果】 回答者 109人(2015年9月時点)
1 打ち合わせ、調整 44件 (40.4%)
2 設計などの考えること 24件 (22.0%)
3 設定、構築やプログラミング、テストなどの実機 22件 (20.2%
4 ドキュメント作成や雑務 19件 (17.4%)
この結果を見て、SEを目指す学生の皆さんは意外に思われるかもしれません。全体の4割を占める1位は、「打ち合わせ、調整」です。具体的には、システムの仕様や機能について、社内やお客さまと何度も打ち合わせをします。調整業務として、打ち合わせの日程を調整したり、協力会社に仕事を依頼したり、受け取った資料を確認して返信したりもします。これらはメールや電話で行うことがほとんどです。
SEの本来の業務に思える「設定、構築やプログラミング、テストなどの実機」は3位で、これを選んだ人は、全体の約2割しかいません。中には、プログラムを書いたり実機を触れたりすることがまったくなくなったというSEもいます。この傾向は、年齢や役職が上がるにつれて顕著になります。
4位にある「ドキュメント作成や雑務」も、毎日のように降ってきます。例えば、システムを納品するときには大量のドキュメント(設計書やパラメーターシート、マニュアルなど)を作ったりします。他にも社内の決裁処理や、電話応対、荷物の受け渡し、上司の自慢話を聞くこと、飲み会の準備などなど……。雑務というのは、山ほどあります。
ただ、このような調整業務や雑務というのは、内勤の仕事であれば、SEに限ったことではありません。どんな仕事でも似たようなものでしょう。
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