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ギョーカイ研究、自己分析――いざという時にオロオロしないための「就活準備」基礎の基礎就活のトリセツ(2)(1/3 ページ)

IT業界への就職を考えている学生のために就活のイロハを伝授する連載「就活のトリセツ」。第2章は、就活の準備編として「業界研究」「職種研究」「自己分析」を手ほどきしよう。

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就活のトリセツ

連載目次

IT業界就職ラボ「就ラボ」

 IT業界就職ラボ「就ラボ」は、IT業界への就職を希望する学生の就職活動を支援するサイトです。IT業界や職種の正しい知識を得てより良い選択をするためにお役立てください。

 本連載「就活のトリセツ」では、就活を始めるに当たって知っておきたい基礎知識やIT業界特有の事情や実体などを「親子就活」の筆者が手取り足取りゆるふわに解説します。


就活準備、いつから始める?

 2015年11月現在、2017年卒業予定者(現3年生)の就活は公式にはまだ始まっていない。

 2015年卒業者まで「3年生の12月1日」だった「就活の解禁日」が、2016年卒業予定者から「3年生の3月」に変更になったからだ。2017年卒業予定者の解禁も3月予定のため、企業の広報活動などは、まだ行われていないからだ。

 しかし、だ。公式に解禁されてないというだけで、この時期すでに、実質的な就活を開始している学生が結構いる。また、仮に2016年3月に解禁となるにしても、就活スタートの前にやることは山のようにある。就活がうまく進まない人の多くは、その準備に手間取ったり、時間がなくて焦ったりして、流れに乗れなくてアタフタするのだ。就活の準備というのは、お店に出かけてスーツを買ったら完了、というわけにはいかないのだ、残念ながら。

 今、この記事を読んでいるアナタは、それだけでラッキーかもしれない。今からなら十分に準備時間がある。さあ、できることから始めよう。

まずは相手を知ろう〜「業界研究」「職種研究」「企業研究」


インターネットは超便利。企業研究に活用しよう(写真はイメージです)

 就活は、意中の企業を探して就職内定を勝ち取るのが当面の目標だ。となると、どうやって相手を見つけるのか、が大きなポイントになる。

 大事なことは二つある。

 一つ目は、業界ごと、職種ごとの特徴を大まかにつかみ、どの辺りに自分の好みの相手がいそうか、およその目安を付けておくこと。これが「業界研究」であり、「職種研究」だ。

 業界や職種にめどがついたら、個別の企業の情報を詳しく見ていこう。これが「企業研究」だ。

 幸いなことに、今はインターネットという超便利なツールがある。自社サイトで採用情報を公開しているかどうかは別として、Web上に新卒採用情報を出していない企業はまずないと言っていいだろう。IT系企業なら、新卒採用専用の公式SNSアカウントを開設し、常に情報発信を続けているところも多い。探し方のツボさえ押さえれば、情報に困ることはまずないはずだ。

 二つ目は、行動を惜しまないこと。出会いは待っていてもやってこない。行動編は、この後の章でじっくり紹介することにしよう。

知っているようで知らない、自分の強みと弱み〜「自己分析」

 就活の準備において最も重要で、かつ落とし穴も多いのが、「自己分析」だ。就活の準備段階では避けて通れない作業である。何せ自己分析の結果が、そのまま履歴書やエントリーシートの作成、また面接での自己PRの内容に直結するので、手を抜くわけにはいかないのだ。

 自己分析とは、「自分を冷静に見つめ直し、強みや弱みを理解すること」だ。自分のこれまでの経験、大げさに言えば人生を振り返り、成し遂げたことや得たもの、そこで会得した考え方などを通して、自分の特徴を明らかにする作業を行う。

お役だちリンク

自己分析をサポートしてくれるツール「選考突破のためのかんたん企業研究&自己分析シート」(マイナビ2017)

 Web上に保存でき、何度も更新できる点が便利。実際に就活で自己分析を行ってきた学生が作ったというだけに使用者目線の工夫が随所に見られる

ポイントは「客観性」〜自己分析のやり方

 自己分析のやり方について簡単に触れておこう。ポイントはこれまでの自分を「客観的に」振り返るということだ。

 まず、時系列(小学生→中学生→高校生→大学生・専門学校生)で、それぞれどんな「経験」をしてきたのか、昔のことを思い出しながら書き出していく。次に、「なぜその経験をするに至ったのか」、「その経験で得たものは何か」など、経験の背景にある「考え方」や「自己成長につながった点」などを整理していく。

 子どものころのことは簡単に振り返る程度で、メインは現在の大学や専門学校での経験だ。学校、サークル、趣味、バイト、家庭など、さまざまな場面での経験をひも解いていく。この分析を通じて分かったことが、履歴書や面接での自己紹介のベースになっていく。慣れない作業で戸惑う人もいるだろうが、自分と向き合い、客観的に見つめる経験は、これからの人生を考えていく上でとても貴重な機会になるはずだ。

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