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一目で分かる、SQL Server 2005〜2014とService Packのサポート終了時期Tech TIPS

2016年4月にサポートが終わるSQL Server 2005。だが、それより新しいSQL ServerでもService Packレベルによってはすでにサポートが終了していることも。一目で分かる図で終了時期を明らかにする。

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対象ソフトウエア:SQL Server 2005/SQL Server 2008/SQL Server 2008 R2/SQL Server 2012/SQL Server 2014


解説

 マイクロソフトのデータベース製品「SQL Server」は、Windowsベースの社内システムを中心に広く普及している。またアプリケーションによっては、ログの保存といった用途のために無償のSQL Server Expressエディションが同梱されていて、アプリケーションと一緒にインストールされていることもよくある。

 そのSQL Serverもソフトウエア製品である以上、サポート終了という「寿命」からは逃れられない。特筆すべきは、マイクロソフトによる延長サポートが終了すると、セキュリティパッチの無償提供が停止されることだ。それ以後に発覚した脆弱(ぜいじゃく)性は修正されず、セキュリティ面でひどく脆くなってしまう。

 従って、サポートが終了するまでには、SQL Serverを上位バージョンにアップグレードするといった対策を講じる必要がある。そのためには、まず何はともあれSQL Serverのサポート終了時期を把握しておかなければならない。

 そこで本TIPSでは、その時期を一目で分かるように図で表してみた。Windowsシステムのライフサイクル管理に役立てていただきたい。

●SQL Serverの各バージョンのサポート終了時期

 SQL Server 2000以降の各バージョンを対象に、マイクロソフトの延長サポートがいつ終了するのか、以下の図にまとめてみた。

SQL Serverの各バージョンのサポートが終了する時期
SQL Serverの各バージョンのサポートが終了する時期
Compactを除くSQL Server 2000以降の各バージョンについてまとめてみた。無償のExpressエディション(およびその前身であったMSDE)であっても、サポート終了時期はStandardエディションなどの有償版と共通である。早急に対処すべきなのは、サポート終了が2016年4月13日に迫っているSQL Server 2005だろう。またSQL Server 2008 R2については、一つ前にリリースされたSQL Server 2008とサポート終了時期が同じなので要注意だ。

●SQL Serverの各Service Packのサポート終了時期にも要注意!

 さて、管理下のSQL Serverのバージョンと上図を照らし合わせて「良かった、まだサポートされているな」と安心するのはまだ早い。

 他のマイクロソフト製ソフトウエアと同様、SQL Serverにも、リリース済みのセキュリティパッチや不具合修正パッチをまとめた「Service Pack(サービスパック、SP)」が提供されている。もちろん同社は、最新のService Packを適用するように推奨している。

 だが実際には、特にアプリケーション同梱のSQL Server Expressなどには、インストール後、新たなService Packを適用することなく運用し続けていることが多いのではないだろうか?

 ところが、SQL Serverの各Service Packにもサポート終了時期が細かく規定されている。Service Packを適用していないか、あるいは古いService Packしか適用していない場合、前述した各製品のサポート終了時期より、ずっと早い時期にサポートが終わってしまうのだ。

 従って、SQL Server本体だけではなく、各Service Packについてもサポート終了時期を把握しておく必要がある。以下では、SQL Serverのバージョンごとに説明する。

■SQL Server 2005の場合

 SQL Server 2005のサポート終了は2016年4月13日に迫っている。それだけではなく、最新のService PackであるSP4が未適用だと、サポートはすでに終了しているので要注意だ。

各Service Packを適用したSQL Server 2005のサポート終了時期
各Service Packを適用したSQL Server 2005のサポート終了時期
SP3までしか適用していないSQL Server 2005の場合、サポートはすでに終了している。もっとも、SP4を適用したとしても、製品そのものと同じ2016年4月13日までしかサポートは継続されない。

■SQL Server 2008の場合

 SQL Server 2008のサポートは2019年7月10日まで継続される。ただし、最新のService PackであるSP4を適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。

各Service Packを適用したSQL Server 2008のサポート終了時期
各Service Packを適用したSQL Server 2008のサポート終了時期
SP3までしか適用していないSQL Server 2008の場合、サポートはすでに終了している。SP4を適用すると、製品そのものと同じ2019年7月10日までサポートが継続される。

■SQL Server 2008 R2の場合

 SQL Server 2008 R2のサポートは2019年7月10日まで継続される。ただし、最新のService PackであるSP3を適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。

各Service Packを適用したSQL Server 2008 R2のサポート終了時期
各Service Packを適用したSQL Server 2008 R2のサポート終了時期
SP2までしか適用していないSQL Server 2008 R2の場合、サポートはすでに終了している。SP3を適用すると、製品そのものと同じ2019年7月10日までサポートが継続される。

■SQL Server 2012の場合

 SQL Server 2012のサポートは2022年7月13日まで継続される。ただし、Service Packを適用していないか、あるいはSP1しか適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。

各Service Packを適用したSQL Server 2012のサポート終了時期
各Service Packを適用したSQL Server 2012のサポート終了時期
SP1までしか適用していないSQL Server 2012の場合、サポートはすでに終了している。SP3を適用すると、製品そのものと同じ2022年7月13日までサポートが継続される。

■SQL Server 2014の場合

 SQL Server 2014のサポートは2024年7月10日に終了する。だが、Service Packを適用していない場合、そのサポートは2016年7月13日に終了してしまうので注意が必要だ。

各Service Packを適用したSQL Server 2014のサポート終了時期
各Service Packを適用したSQL Server 2014のサポート終了時期
Service Packを適用していないSQL Server 2014の場合、サポートは2016年7月13日に終了する。SP1を適用すると、製品そのものと同じ2024年7月10日までサポートが継続される。ただし、今後SP2以降がリリースされた場合、SP1のサポート終了時期はこれより早まるので注意が必要だ。


 SQL Serverの有無やバージョンを確認する方法については、次の記事が参考になる。

 また、SQL Serverの各バージョンがどのWindows OSにインストール可能か、という点については、次のTIPSを参照していただきたい。

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