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米HPEはOpenStackクラウドをあきらめていない、Managed Cloudでベータ提供開始Cloud Foundryとも統合

米HPEは、マイクロソフトとのMicrosoft Azureに関する提携発表と同じ2015年12月1日、同社のマネージドクラウドサービス「HPE Helion Managed Cloud」の選択肢の一つとして、「HPE Helion OpenStack 2.0」のマネージドサービスをベータ提供開始したことを明らかにした。2016年の早い時期に、一般提供を開始したいという。

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 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は2015年10月21日、同社のOpenStackベースのパブリッククラウドサービス「HP Helion Public Cloud」を、2016年1月31日をもって停止すると明らかにした。さらに12月1日には、マイクロソフトを「優先パブリッククラウドプロバイダー」とし、HPEの顧客に対するMicrosoft Azureの販売に力を入れると発表した。

 一方、このマイクロソフトとの提携発表と同日に、HPEは同社のマネージドクラウドサービス「HPE Helion Managed Cloud」の選択肢の一つとして、「HPE Helion OpenStack 2.0」のマネージドサービスをベータ提供開始したことを明らかにした。2016年の早い時期に、一般提供を開始したいという。

 これはHelion Managed Cloudのポータルから調達できるサービス。シングルテナント、つまり各顧客専用のOpenStackインフラをHPEが同社のデータセンターで運用、これを顧客は従量課金で利用できる。


構成を確認してオンラインでオーダーできる

 ただし、ベータ版のデモ画面を見る限り、「120コア、RAM 940GB、ローカルディスク25TB、ブロックストレージ5TB(ミラー構成)、オブジェクトストレージ5TB(3レプリカ構成)」といった規模の最小構成があるようだ。これに加えて、コンピュートリソース、ブロックストレージ、オブジェクトストレージを個別に追加できる。仮想マシン単位で追加するわけではない。マネージドクラウドなので、ユーザー組織はあくまでも総体的なリソースを調達、これを自社基盤のように扱い、仮想マシンを作成するなどして利用する。

 ユーザー組織の管理者は、Horizonのポータルで、プロジェクトおよびユーザーを作成できる。ソフトウエア開発者などのエンドユーザーは、それぞれHorizonポータルで権限に応じ、セルフサービスでリソース管理が行えるほか、API経由で、このOpenStackインフラを利用できる。エンドユーザーは、Horizonからマニュアルを参照できるほか、HPEに対し、サポートリクエストが行える。

 このOpenStackマネージドクラウドサービスでは、Cloud FoundryベースのPaaS基盤である「HPE Helion Development Platform」が統合的に提供されるという。Horizonから「アプリケーション・ライフサイクル・サービス」を選択するだけで、クラスターの作成や管理が実行できる。

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